人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

報道は真実をどこまで伝えているのか

2009-12-04 07:04:06 | Weblog
 オバマ大統領はフガニスタン問題を如何に解消すべきかで悩んで
いる。このまま放置すれば混乱に乗じてパキスタンにある核兵器が
アルカイダ等に奪われかねないと言う懸念を抱いての事ではない
だろうか。

 確かに、今のアフガニスタンやパキスタンの国内状況を考えれば
そのような危険性はないとは言えないようだ。

 反面、アフガンへの兵力を増強し治安の回復を目指そうとすれば
ますます戦争は激しくなりベトナム戦争の時のように泥沼化しかね
ない。

 基本的な解決方法としては、その国のことはその国に任せる方が
良い。それがベトナム戦争で学んだ教訓であるはずだ。ベトナムは
社会主義国になったが、今は中国と同じように開放経済政策を取り
入れて平和国家になっている。懸念したようなアメリカの敵対国には
ならなかった。

 そもそもアメリカはアフガニスタンに侵攻すべき何か理由があった
のだろうか。侵攻のきっかけになったあの9.11事件はいったい
何だったのだろうか。今、改めてあの事件の真実が問われようとして
いる。

 2001年9月11日に、ニューヨークのマンハッタンにあった
ツインタワービルと呼ばれていた世界貿易センタービルにジェット
旅客機が突っ込むという前代未聞の事件が発生した。ビルの上層部の
炎上中、実に唐突に激しい粉塵を巻き上げて巨大なビルが木っ端微塵
に砕け崩れ落ちてしまった。巨大ビルの見たこともないような倒壊
シーンであった。

 そもそも頑丈な鉄骨構造のビルが木っ端微塵に砕けるような事が
あるのだろうか。一般的な鉄筋コンクリート製のビルを爆薬で倒す
方法でも、あのような膨大な粉塵が舞い上がることはない。

 明らかに人為的な、それもありきたりの爆薬ではなく、もっと破壊力
の大きな爆薬による破壊のように思えてならない。そして、この事件を
きっかけにアメリカ政府はアルカイダやオサマ・ビン・ラディンらの
テロだとして、その本拠地とされたアフガニスタンへの侵攻が始まった。

 アルカイダの掃討が終わった頃、今度はイラクへとアメリカ軍の
矛先は向けられた。大量破壊兵器を隠し持っているというのが、その
理由であった。

 しかし、当のイラク国内は長引く経済封鎖の中で疲弊しきっており
大量破壊兵器など、どこにもなかった。

 アメリカの情報機関は、初めからそのようなものはないと分かって
いながら侵攻計画を立てていたのではないだろうか。国内でどのような
政治が行われていたにせよ、これは明らかにアメリカの軍事介入であり
侵略行為であった。

 こうした一連の事件に関して、名だたるアメリカや日本のメディアは
何を報道してきたのだろうか。真実を伝える努力をしてきただろうか。
結局、ブッシュの片棒を担いだだけなのではないだろうか。

 今、世界のメディアの大半は巨大資本の介入を受け、真実の報道が
出来なくなっていると聞いている。中立であるべき報道が、このような
事で良いのだろうか。最早、世界に真実を伝えうるメディアは残って
いないのではないかという懸念さえ抱いている。

 報道に携わる者は、その気概と勇気を持って立ち上がるべきでは
なかろうか。今のままでは政治の道具として使われるだけではないのか。
記者とは、無冠の帝王と呼ばれ、そのように自らも戒め生きてきた。
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