地球温暖化問題と同じように何度かブログに書いてきたことである。
その食に関する問題で、再び大きな問題が発生している。二度も三度も
同じような事を繰り返す背景には、食を取り扱うものが、何の反省も
チェックもしていないと言うことになる。
日本人は多くの食料品を他国に依存している。国の調査によると
食料自給率はわずかに40%で、他の60%は何らかの形で輸入
食料品を食べていることになる。また、その輸入食料品の半分近くは
廃棄されていると言うから驚くべきことである。
こうした食料品は自国で生産するより遙かに安い。輸入業者が安く
買いたたいているからだ。と同時に、相手国の生活水準が低く労働力
が安いからに他ならない。
安く買いたたくと言うことになれば、相手国の農民は少しでも収量
を増やそうと努力する。化学肥料を大量に使い、害虫に食われない
ように大量の農薬を使うことになる。
今回問題となった農薬と同じような有機リン系の農薬でパラチオン
というものが日本国内で使われたことがある。農民に多くの被害者が
出たことから使用禁止になった農薬である。ホリドールという商品名
で売られていた。
ある農家はこの農薬を出荷直前のナスビに散布していた。リンは
実肥えと言われているように、ナスビやトマトのように実を食べる
野菜作りには欠かせない肥料成分である。出荷前のナスビに散布する
とナスビの色艶が良くなることを経験的に知っていて使っていた。
何とか見栄えの良いものをと思う結果であった。今回の事件とは
異なるようだが、安く買いたたくと言うことは、そうしたリスクを
伴うという事である。農家は出来るだけ見栄えの良い野菜を作り
高く買って貰いたいと思っている。(今の国内農家の話ではない)
さて、今回の事件だが今後の調査を待つ他はないが、いずれにせよ
食の問題に関して大きな警鐘だと受け止めたい。本来はお百姓さんが
苦労して作ったものを安く大量にと考えた消費者側の私たちに責任が
ある。その後押しをしてきたのが輸入業者である。
その輸入業者は大きなリスクがあると知りながら自らは詳細な検査
もせず、それを国の検査機関に委ねてきた。日々、大量の輸入品が
入ってくる中で、国の検査機関に余裕などなかったはずである。
美食と飽食を求める消費者、それを助長させてきた輸入業者、生産者
を酷使して買いたたく輸出業者、そんな構図が見えてくる今回の事件
である。
私たちは植物にせよ、動物にせよ、ものの命を頂いて生きている
ことを、もう一度考え直してみたい。そして、日本の農業の衰退が
何故起きているのかを考え直してみたい。
より安全なものを食べたいと思うのであれば、それ相応のお金を
払いなさい。それがいやなら自ら鍬やスコップを持って畑を耕し
なさい。そうすればお米一粒がどんなに貴重なものであるかが分かる
はずなのだ。
その食に関する問題で、再び大きな問題が発生している。二度も三度も
同じような事を繰り返す背景には、食を取り扱うものが、何の反省も
チェックもしていないと言うことになる。
日本人は多くの食料品を他国に依存している。国の調査によると
食料自給率はわずかに40%で、他の60%は何らかの形で輸入
食料品を食べていることになる。また、その輸入食料品の半分近くは
廃棄されていると言うから驚くべきことである。
こうした食料品は自国で生産するより遙かに安い。輸入業者が安く
買いたたいているからだ。と同時に、相手国の生活水準が低く労働力
が安いからに他ならない。
安く買いたたくと言うことになれば、相手国の農民は少しでも収量
を増やそうと努力する。化学肥料を大量に使い、害虫に食われない
ように大量の農薬を使うことになる。
今回問題となった農薬と同じような有機リン系の農薬でパラチオン
というものが日本国内で使われたことがある。農民に多くの被害者が
出たことから使用禁止になった農薬である。ホリドールという商品名
で売られていた。
ある農家はこの農薬を出荷直前のナスビに散布していた。リンは
実肥えと言われているように、ナスビやトマトのように実を食べる
野菜作りには欠かせない肥料成分である。出荷前のナスビに散布する
とナスビの色艶が良くなることを経験的に知っていて使っていた。
何とか見栄えの良いものをと思う結果であった。今回の事件とは
異なるようだが、安く買いたたくと言うことは、そうしたリスクを
伴うという事である。農家は出来るだけ見栄えの良い野菜を作り
高く買って貰いたいと思っている。(今の国内農家の話ではない)
さて、今回の事件だが今後の調査を待つ他はないが、いずれにせよ
食の問題に関して大きな警鐘だと受け止めたい。本来はお百姓さんが
苦労して作ったものを安く大量にと考えた消費者側の私たちに責任が
ある。その後押しをしてきたのが輸入業者である。
その輸入業者は大きなリスクがあると知りながら自らは詳細な検査
もせず、それを国の検査機関に委ねてきた。日々、大量の輸入品が
入ってくる中で、国の検査機関に余裕などなかったはずである。
美食と飽食を求める消費者、それを助長させてきた輸入業者、生産者
を酷使して買いたたく輸出業者、そんな構図が見えてくる今回の事件
である。
私たちは植物にせよ、動物にせよ、ものの命を頂いて生きている
ことを、もう一度考え直してみたい。そして、日本の農業の衰退が
何故起きているのかを考え直してみたい。
より安全なものを食べたいと思うのであれば、それ相応のお金を
払いなさい。それがいやなら自ら鍬やスコップを持って畑を耕し
なさい。そうすればお米一粒がどんなに貴重なものであるかが分かる
はずなのだ。