ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

『天益』の餃子を食べてから倉戸山へ

2012年05月02日 | ハイキング/奥多摩

2012/4/29 奥多摩をホームグラウンドにする僕にとって『天益』は特別な存在。以前の『天益』は今のお店のように駅前にはなくて、駅前の小路をいちばん奥にまで入った処にありました。カウンターに数人ほど、そして、炬燵の置いてある座敷も炬燵を囲む人数しか座れない、本当に狭いお店でした。でも、僕たちは最高で16人だったか座敷に入って打ち上げをした記憶があります。

メニューも餃子と冷奴だけ。でも、それだけで充分に堪能できるお店でした。餃子も本格的なもので、今の『天益』の奥さんのお母様が一人で切盛りしていました。中国で教えてもらった作り方のままに、戦後の奥多摩でお店を出したのです。最大の特徴はニンニクが入っていないこと。ですから、いくらでも食べることができます。当時はダム建設関係の労働者で賑わっていたことでしょう。

僕の『天益』との付き合いも四半世紀ほどになります。その『天益』が奥多摩観光協会の催しに協力して、奥多摩湖湖畔に出店を出すというので、「これは行かねば」となったのです。それで、奥多摩湖で昼食を食べてから山に登る、そんな計画を立てました。

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▲『天益』のマスコットがこのマーフィー。ミニチュアダックスフントです。11:28ころ。

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▲この日は早朝5時から準備したのだそうです。餃子300円、焼きそば300円。

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▲今日は今年のGW最高の日和! 奥多摩湖に湛えられている水の色も綺麗です。11:30ころ。

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▲まずは倉戸山へ登るのですが、通常は熱海あたりから登るのをこの日は大麦尾根を登ります。通常は大麦代の園地からすぐに取り付くのでしょうが、以前通ったことがあるので、今日は水根側から回り込むようにして取り付くことにしました。

水根側は日陰になるせいでしょうか、桜の開花も少し遅いようでした。11:59ころ。

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▲大麦代園地の桜も下の方はほとんど終わっていました。でも、上の方はまだ盛りの桜が残っています。12:08ころ。

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▲ストライプのテントが何列にも並んでいますが、そこが催し物の会場です。『天益』などの食べ物屋さんやワサビ等の地元物産のお店が軒を並べていました。12:09ころ。

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▲鹿から園地を守るためでしょうか、大麦代園地の周囲は柵で囲まれています。いちばん上部に出入り口があります。12:22ころ。

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▲雪の大麦尾根を登ったことはありましたが、無雪期は初めて。倒木が多く目につくのは鹿害のせいでしょうか? 12:35ころ。

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▲エイザンスミレが咲いていました。13:12ころ。

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▲熱海からの登山道と合流しました。13:16ころ。

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▲ハート形の葉を持つスミレです。調べてみましたが、名前までは分かりませんでした。13:19ころ。

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▲倉戸山山頂に到着です。半年振りに山をご一緒するA野さんは倉戸山からすぐに下山すると思っていたそうです。(そのせいで下山後の打ち上げが一緒に出来なかったのが残念!)

広い山頂には幾本も山桜があるのですが、まだ硬い蕾のまま。これも、残念! 山頂で二度目の軽い昼ご飯を食べました。13:44ころ。

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▲榧ノ木山に到着。14:59ころ。ここから来た道を少し戻って、榧ノ木山東尾根(仮称)を下降するのです。

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▲榧ノ木山東尾根に入ると、熊棚らしきものを発見! 本当に熊棚だかどうかは分かりませんが・・・・・。15:34ころ。

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▲この糞は熊でしょうか? それとも別の? あちこちにありました。15:38ころ。

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▲この支尾根の下降は2度目ですが、思いのほか地図読みに気を遣います。途中で尾根型が消えるからです。ちょうどそこでは右や左に別の尾根も派生しています。高度計やコンパスを活躍させながらの読図です。

それに、ズルズルと滑り落ちるような急下降も多いのです。15:50ころ

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▲突然、ぬた場が現れました。鹿の足跡が多くあります。なぜ、尾根の中腹にこんなぬた場が出来たのでしょうかね? 15:58ころ。

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▲そのぬた場にヒキガエルがたくさん集まっていました。ざっと4匹はいました。不思議ですよね。いったいこのヒキガエルたちはどこで産卵するのでしょうか? 15:59ころ。

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▲尾根型がなくなったり、明瞭な尾根なのに、すぐ先で落ち込んでは消えてしまったりと、短い支尾根の割にはルートファインディングの難しい尾根でした。ただ、尾根通しに行ってしまうと、水根沢谷のもっと下流に着いてしまい、沢の渡渉をしなければならなくなります。

地形図を手放さずに読図し続け、予定通りの登山道にピッタリと降り立つことができました。これはこれでなかなかの快感です。16:13ころ。

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▲ヒトリシズカです。16:41ころ。

この名前はフタリシズカの名前が先にあったので、そう付けられたのだそうです。フタリシズカというのは能楽の題目です。「二人静」の静は義経が愛した静御前のこと。

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▲キランソウも咲き始めていました。まあ、この名前よりも別名の方が有名です。それは「地獄の釜の蓋」。憶えやすい名前ですよね。17:36ころ。

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水根バス停で30分ほど待って、バスで奥多摩駅に向かいました。再度、今度は本当の『天益』で打ち上げをしたかったのですが、満席。他の店にもお客さんが溢れていて、さっさと諦め、拝島で打ち上げることに。奥多摩駅で合流したW島さんと拝島の居酒屋さんに入りました。初めての居酒屋でしたが、いいお店でした。また行こう!

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