575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

これは大変なこと  鳥野

2011年12月27日 | Weblog
暦の新年に先駆けて、「おめでとうございます」を申し上げます。

松田宗匠が中日新聞の<中日歌壇・年間優秀賞>に選ばれました。
これは大変なことなんです。

 ・ 瞳とはかなしき器ビンラディン今際に海のごとき瞳を

選者の小島ゆかりは、その評で述べています。

 言い差しのままの結句ゆえに、感覚と映像とがゆらゆらと残り、そして
 あの海のような瞳が蘇る。それはまるでビンラディンの悲しみそのものようだ。

松田さんは、過激な表現を避け、かなしみを敢えて平仮名表記にして、心情を抑えられた、とワタシは思います。

丸腰のまま射殺され、識者たちに国際法に背くと言われた最期。
一途な理想に、遂に殉じた54年の命。
数多くはない映像の面影を、いま再び思い起こしています。

                鳥野
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2 コメント

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ありがとうございます。 (遅足)
2011-12-27 18:50:55
作者が一番おどろいています。
選んでいただいて、自分の歌の価値を知る。
短歌や俳句の世界は、読み手の役割が
とても大きいことを改めて感じました。
良い詠み手としてばかりでなく、
読み手としての力を磨くことも大切ですね。




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快挙 ()
2011-12-29 17:19:31
優秀賞、おめでとうございます。
中日新聞をとっていないので残念。
返信する

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