コトバをめぐって静かな戦いが行われています。
戦場は、原発事故をめぐって行われる記者会見の場です。
仕掛けているのは東電の広報の皆さん。
たとえば、「事故」は「事象」と言います。
「老朽化」は「高経年化」。
建屋にたまった高濃度の「放射能汚染水」を「滞留水」。
事象とは、ことの成り行き。事故もことの成り行きではありますが。
意味するところは全然違います。
高経年化。これは辞書にもありません。
経年とは年数を経ること。
たしかに経年的事故という言い方はありますが・・・
滞留水。これはヒドイ。前半のたまった水という意味しか表していませんね。
東電さんばかりではなく「どじょうの総理」も、この戦場に参戦。
昨日「原発機所は収束」と発表しました。
これを聞いた事故現場で働いている一人は
「オレは日本語の意味が分からなくなったのか。
総理の言っていることが分からない」と。
太平洋戦争が負け戦になった頃にも同じような「事象」がありました。
皇軍の「退却」を「転進」として発表した大本営発表です。
都合が悪くなると、より広い概念を表す言葉にすりかえる。
よくある手法ですが、コトは生命に関わる原発事故。
普通の人たちなら、こんなコトはしませんよね。
でも専門家によると、これは記者会見を乗り切ろうとする時に
原子力ムラの常套手段だそうです。政治家も同じ穴のムジナ。
記者もコトバの職人。静かなコトバの戦争は今日も続いています。
記者の皆さん、負けてもらっては困りますよ。
戦場は、原発事故をめぐって行われる記者会見の場です。
仕掛けているのは東電の広報の皆さん。
たとえば、「事故」は「事象」と言います。
「老朽化」は「高経年化」。
建屋にたまった高濃度の「放射能汚染水」を「滞留水」。
事象とは、ことの成り行き。事故もことの成り行きではありますが。
意味するところは全然違います。
高経年化。これは辞書にもありません。
経年とは年数を経ること。
たしかに経年的事故という言い方はありますが・・・
滞留水。これはヒドイ。前半のたまった水という意味しか表していませんね。
東電さんばかりではなく「どじょうの総理」も、この戦場に参戦。
昨日「原発機所は収束」と発表しました。
これを聞いた事故現場で働いている一人は
「オレは日本語の意味が分からなくなったのか。
総理の言っていることが分からない」と。
太平洋戦争が負け戦になった頃にも同じような「事象」がありました。
皇軍の「退却」を「転進」として発表した大本営発表です。
都合が悪くなると、より広い概念を表す言葉にすりかえる。
よくある手法ですが、コトは生命に関わる原発事故。
普通の人たちなら、こんなコトはしませんよね。
でも専門家によると、これは記者会見を乗り切ろうとする時に
原子力ムラの常套手段だそうです。政治家も同じ穴のムジナ。
記者もコトバの職人。静かなコトバの戦争は今日も続いています。
記者の皆さん、負けてもらっては困りますよ。