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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

木枯の果てはありけり海の音    池西言水

2011年12月04日 | Weblog
先日、訪れた京都。
新京極をぶらぶらしていたら、誠心院というお寺が。
覘いてみると、和泉式部のお墓がありました。
立派なお墓の近くに小さな石碑を見つけました。
写真は、この石碑です。
読んでみると、江戸時代の俳人・池西言水の句。

  木枯の果てはありけり海の音

と読めました。
言水は芭蕉とも交友のあった人で、この句は評判を取って、
「木枯の言水」といわれたそうです。

  海に出て木枯し帰るところなし

山口誓子のこの有名な句。
言水の句を本歌取りにした句とされているそうです。

                 遅足

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同窓の友それぞれに神無月   郁子

2011年12月04日 | Weblog
30年ぶりに友に会った興奮からできた即興句です。
季語のもつ意味を熟考せず、お手軽に作りすぎました、と作者。
こういう句も楽しい、という声も。
(この句、同窓の友それぞれの神無月、
とすると・・・どうかな?あまり変わらないか。)

俳句には日記としての役割もあります。
575に書き残せば、その時のことが鮮やかに蘇ってきます。
私も、いくつか、そういう句があります。
  
   催花雨のはげしきなかを通夜の客

父の通夜は本降りの雨。数多くの方々が弔問に来て下さいました。
出棺の日は満開の桜・・・・

俳人の岡本眸さんが、一日一句。
日記としてのつくり方を薦めていたと思います。(遅足)



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