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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

凧一つ上がらぬ空の味気なさ      朱露

2012年03月12日 | Weblog
    「凧きのふの空のありどころ」蕪村。
    「凧」の読みは「いかのぼり」です。
    大昔蕪村のこの句を見て俳句を作る。
    いくら作っても蕪村にはかなわない。


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窓を打ち消えゆく春の霙かな     朱露

2012年03月12日 | Weblog
    霙は「みぞれ」で雪の溶けかかったの。   
    三月十二日の今朝季語は冬の霙が舞う。 
    削り氷に蜜を掛けたのも「みぞれ」だ。
    「みぞれ」を食べた戦後すぐの夏の海。 

               


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涅槃図へこの世の十歩ほどの距離   遅足

2012年03月12日 | Weblog
船団・星野ドクターの診断です。

〈旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 芭蕉〉
〈糸瓜棚この世のことのよく見ゆる 田中裕明〉
というふうに、
彼岸と此岸、その距離と同時に行き交いをもまた、
俳句は十七音という短い詩型のなかに表現してきました。
その流れに連なる句ですね。

ありがとうございます。
子どもの頃、父に連れられて涅槃会に。
本堂に涅槃図がかかげられていました。
お年寄りたちが手をあわせ、なにやら有難い感じ。
遠い存在でしたが、今では近く感じます。

  
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