575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

朱雀門

2006年09月14日 | Weblog
奈良の薬師寺に行って来ました。
萩の花が咲き乱れ、広々とした境内は見事な金堂や
白鳳時代の東塔、昭和56年に復興された西塔などがあり
壮麗な建築物に見とれてしまいました。

帰りに朱雀門に立ち寄りました。かつて平城宮のあった正門です。
朱雀門から眺めるとそこはなんにもない、だだっ広い都の跡地。
近鉄電車が都の跡地を横断しているのが妙に心に残りました。
1300年前の奈良の都はどんな様子だったのでしょう。
しばしタイムスリップした不思議な感覚に襲われました。麗
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解らぬ句の草田男にくし蚊のにくし  松崎鉄之介

2006年09月14日 | Weblog

俳句会館などの建設に尽力した俳人。
その人にして解らない句があるという。
それを句にしてしまう可笑しさ。
蚊のように小うるさい奴め、
と、苦笑いしている顔が浮かんできます。

 寒夜わが馬鹿うべなひてはげむかな

 馬鹿も一心草餅を売る店に

自分をちょっと突き放して見る。懐の深い、余裕のある句。

 信篤き国に来たりぬ花楷樹

戦争中に兵士として戦った中国の地を訪れた時、
暖かく歓迎されたことを詠った句です。

                    (遅)




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