575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

芋句会

2006年09月21日 | Weblog
昨日の句会は名付けて「芋句会」。

箸では扱いにくい里芋のかわいらしさやユニークさを見事に
とらえた句や、おいしそうで垂涎ものの芋蛸の甘辛煮。
日本列島を読み込んだ壮大な里芋までいろんなお芋に舌鼓。
いざこざ抱えた里芋だけど、どこか家族の暖かさが感じられるのは不思議な
一品ですね。

長良さんの追悼句集を帰りの電車の中で読みました。
愛されたキャラクターの長良さん。
いろんな場面が思い起こされなんだかしゅんとなってしまったのですが、
天国の長良さん、575の句会は新しいメンバーも増えにぎやかになって
いますよ。合掌。   麗
コメント (2)
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句会の結果です。

2006年09月21日 | Weblog
題詠「芋」

芋の畝輝きの玉降り注ぎ(童子)
転がして突いて愛しき小芋かな(亜子)○○○
衣被つるんと出でし玉の肌(ほたる)○○
宿坊の夕餉の芋に手を合す(龍)○○○○○
里芋の面取りをして母想う(麗子)
芋茹でて海の塩振る大八州(朱露)○○○
芋の葉に夢見るような露のたま(郁子)
靴脱ぎに芋煮匂えり孫の声(立雄)○
寝待月芋蛸甘く煮あがれる(愚足)○○○
芋洗ふ月下の水となりにけり(遅足)○
里芋め箸をすりぬけ鉢をこえ(晴)○○○
母の手のコキッともぎる小芋かな(能登)○○
芋名月息子と語る亡夫(つま)のこと(静荷)○
族らのいざこざ抱え八つ頭(鳥野)○○○○

   
    
自由題

秋燕消えて駅舎の古巣かな(龍)○
音もなく大和路の萩咲きこぼれ(麗子)○
酒ついでそのままであり秋の夜(朱露)○○○○○○○
仕舞湯の灯を暗くして虫の声(愚足)○○○○
嬰(やや)泣いて敬老の日の隣かな(静荷)○
新涼や眉ひく筆ののびやかに(晴)○○
白菊やポンポン船の音高し(立雄)○○
手花火や火玉の落ちし後の闇(ほたる)○○
小6に母背負われし運動会(童子)○
秋雷や吉村昭自決せり(能登)○○
土に潜み土の色なす芋の衣(鳥野)○
能管とチェロの合奏月上る(亜子)○
寂寞として夕焼けの口ひらく(遅足)○
時刻むカネタタキの音鎮魂歌(郁子)○

次回は10月18日(水)午後6時 安田屋 
題詠は「柿」です。お願いします。

                   (遅)


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