徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと 熱海日乗(令和5年1月11日、水曜日、晴れ)

2023年01月12日 | 日記
   このところ朝ドラ『舞いあがれ』を観ながら毎日涙を流している。
  (カミサンがいなくてよかった)
  ドラマでは工場の経営危機の最中に社長が亡くなり、工場の存続が危うくなる状況に
  ワタシは自分を合わせ見て涙が出て来るのだ。
  ワタシが働いていた町工場も社長が亡くなったあと奥さんが社長に就任し会社経営を
  続けたが香港との合弁事業が失敗し多額の負債を抱え、日本から多くの会社が中国シフトし
  国内の景気が悪くなって8期連続赤字で、どうにもならなくなって給料の支払いいも
  困窮するようになった。
  銀行からは「会社を閉めるのもひとつの選択肢だと考えてください」と
  まで言われた。そんななか社長にさせられたのだ。(望んで社長になったのではない)
  90人近くいたパートやアルバイトさんに辞めてもらい、会社が危ないと知ると
  退職する社員もいて、最終的には23人になった。
  注文をさばくために二交代で機械をいじったことのないワタシもプラスチック成型機の
  前に立った。中国にもお得意さんがいたので香港に飛んで会社を設立し、中国での委託工場を
  探し、日本に戻っては工場に顔を出し、残った社員の皆さんを激励し、協力会社に顔を出し
  と。ハラハラする会社経営だった。数億円の金融機関からの借入金。お金もないのに
  1億4千万円の個人補償。会社がつぶれればワタシの人生も破綻すると必死だった。
  自らの給料は45%カット、一年目の香港の会社のワタシの給料は千香港ドル(1万5千円)
  にして、経費の出費を極力抑えた。さすがに給料千香港ドルの日本人社長などはいるわけが
  ないと香港の税務署が監査に来た。もちろん、翌年からは段階的に値上げしたが。
  日本の税務署も税務監査に入った時、監査に来た係員が
  「社長さん、無理しないでくださいよ。給料は貰う権利があるのですから」と。
  「権利でやってんじゃないですよね。私はバカなんです」と。
  それで社員の皆さんも頑張ってくれて、赤字から黒字に転換することができた。
  朝ドラを観るとその当時を思い出すのだ。
  テレビなどで大企業の社長さんや役員さんが会社の不祥事に頭を下げて、
  自らの報酬を10%カットなどと言うのを観ると、
  高給取りが10%カットなんて屁でもなかろうが!
  と言いたくなるのだ。
  日本の会社は60歳で退職し、香港の会社は62歳で退職し、自由の身になったのが
  今から11年前のことだ。
  香港の会社を退職してバックパックを背負いモロッコまでの徘徊の旅に出て
  その後、中南米メキシコからチリまでの旅に出て、そして帰国後は熱海に移住。
  (この模様はブログで観ることができます。)
  今、会社は社長が4代目になって順調にやっているようだ。
  コロナ禍で中国に自社工場を持っている会社は相当の困難に陥ったようだが
  委託工場だったのでそれほどダメージを受けなかったようだ。
  そんなわけで、今回の朝ドラには感情移入してしまうのだ。

    昼飯を食べて午後に三島図書館に本の返却に行った。
     
     雲ひとつない青空で三島駅前から富士山が見えた。
   図書館ではまた3冊借りてしまった。

   熱海に戻ったのは午後4時。
   大相撲は、熱海富士が今日も敗れて1勝3敗だ。頑張ってほしい。
   2月には熱海で熱海富士後援会が激励の十両昇進祝いパーティーを開催するそうだ。
   熱海富士が十両に昇進した時はコロナ禍の自粛期間だったので、今回パーティーを
   開催するのだと、案内状が来た。
   ワタシは「避寒」に出かけているので出席をしない。
   もちろん熱海にいたとしても出席はしないけどネ。
   正代は昨日1勝したけれど今日はアビに敗れて1勝3敗だ。

  昨日、夕方の情報番組で大阪の淀川に迷い込んだ
     
     クジラの「淀ちゃん」がまだ淀川にとどまっていると。
     昔、東京の多摩川にアザラシが迷い込んだときには「タマちゃん」と命名したので
     淀川のクジラは「淀ちゃん」か~~。
  
  

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