おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

歌舞伎鑑賞教室。その6。「傾城雪吉原(けいせいゆきのよしはら)」。―歌舞伎座―。

2020-05-15 18:48:38 | お芝居

                        坂東玉三郎の踊り。

  

雪がしんしんと降る闇夜に浮かび上がる玉三郎。

     はっとするような幕開け。



五代目坂東玉三郎
 歌舞伎界を背負って立つ立女形。評価の高い舞台での美しさと存在感に加え、昭和歌舞伎を代表する大役者・六代目中村歌右衛門亡き後、かつて歌右衛門がつとめた数々の大役を継承して新しい境地を確立している。若くしてニューヨーク・メトロポリタン歌劇場に招聘され、アンジェイ・ワイダ、ダニエル・シュミット、ヨーヨー・マら世界の超一流の芸術家たちと多彩なコラボレーションを展開するなど、その影響と賞賛は世界的なものである。
 また、映画監督・演出家としても独自の映像美を創造した。その他にも、演劇全般に関する私塾「東京コンセルヴァトリー」の開校や熊本の八千代座保存への協力など、演劇以外にも活躍している。また歌舞伎だけでなく、10代半ばよりレッスンを受けたバレエの実力も、プロ・バレリーナと一緒に踊りをこなしても何の遜色もないどころか、玉三郎自身が一バレエダンサーとしての評価にあずかるほどのものがある。
 近年は歌舞伎と縁の薄い邦楽の演出も手がけている。趣味はダイビング。
 五代目玉三郎は、梨園の出でないばかりか、小児麻痺の後遺症をリハビリで克服したこと、その影響で左利きとなったこと、女形としては長身であること(公称173cm、過去に某雑誌では175cmとも)、芸風や活動方針を巡って六代目歌右衛門との間に永年の確執があったこと(後年和解)など、数々の苦難を克服しつつ精進を続けて今日の地位を築きあげた、現在の歌舞伎界における希有の存在である。

主な歌舞伎の当たり役
『鳴神』の雲絶間姫(くものたえま ひめ)
『桜姫東文章』の桜姫(さくら ひめ)
『義経千本櫻』の静御前(しずか ごぜん)
『壇浦兜軍記』の阿古屋(あこや)
『籠釣瓶花街酔醒』の八ツ橋(やつはし)
『花街模様薊色縫』の十六夜(いざよい)
『京鹿子娘道成寺』の白拍子花子(しらびょうし はなこ)
『鷺娘』の鷺の精(さぎの せい)
『助六由縁江戸桜』の揚巻(あげまき)
『鰯売恋曳網』の蛍火(ほたるび)
              
(この項、「Wikipedia」参照)
 齢、既に70歳なんですね。
 ずっと昔、半世紀近く前に「高校生のための歌舞伎教室」というのが、歌舞伎座で開かれていました。その時、生徒が「みんな男だって分かったけど、一人だけ女の人がいたよね」と口をそろえて言います。それが若き日の玉三郎でした。

一転、華やかな舞台に。

                  



再び雪が舞い、

   静かに幕が下りる。

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