おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

SL PALEO EXPRESS。車窓から。熊谷~三峰口。その3。+西武鉄道特急ラビュー(~池袋)。(「荒川を遡る」番外編。)

2021-08-09 20:30:12 | 荒川を遡る

武甲山が左手に見えてきます。石灰岩の採掘で階段状の山容。孫に、石灰岩からセメントとして、さらに、コンクリートとして大きな建物に使われるんだよ、と説明しましたが、フンフンと頷くだけ。

あらためて「武甲山」。 

山名:日本武尊が、自らの甲(かぶと)をこの山の岩室に奉納したという伝説が元禄時代の頃から定着した。

南方(ハワイの方)にあった火山島が活動を終え、浸食によって削られサンゴ礁を纏うようになる。サンゴによってできた石灰石を載せた海山は、プレートの動きにより北上し、深い海溝に引きずり込まれる。そして大陸プレートに押しつけられはがれ落ち、やがて隆起し浸食されることで地表に現れた山が武甲山。

武甲山の石灰岩は日本屈指の良質な大鉱床であり、可採鉱量は約4億トンと推定されている。山の北側斜面が石灰岩質であるために古くから漆喰などの原料として採掘されていた。明治期よりセメントの原料として採掘が始まり、特に1940年(昭和15年)に秩父石灰工業が操業を開始して以降、山姿が変貌するほど大規模な採掘が進められ、とくに北斜面で山体の崩壊が著しい。

1900年(明治33年)年)には標高1,295メートルとされた。元の山頂付近は1980年9月頃に採掘のために爆破されている2002年(平成14年)に改めて三角点周辺を調査したところ、三角点より西へ約25m離れた地点で標高1,304mが得られ、国土地理院はこれを武甲山の最高地点と改めた。そして、地図上では1,295mの三角点と最高地点1,304mの両方を表示することとした。

(この項、「Wikipedia」参照)

注1:ヒマラヤ山脈のエベレストの頂上や、アルプス山脈のアイガー等は石灰岩でできている。日本では武甲山の他、伊吹山や藤原岳など全山、石灰岩。日本には採掘しやすい場所に高品位の石灰岩が大量に存在し、数少ない国内で自給可能な鉱物資源。伊吹山も東海道新幹線から眺めると、石灰岩採掘のため、大きく山容が変化していることがわかる。

注2:石灰岩の主成分である炭酸カルシウムは雨水に溶解するため、溶食によって鍾乳洞を造り、特徴的なカルスト地形を形成する。日本では秋吉台や吉備高原、また四国西部や北九州地域にカルスト地形が存在する。また、風化に強いが溶食され易いことから、中国の桂林のような特異な地形を形成する場合がある。また、南西諸島の沖永良部島、喜界島、伊良部島のような隆起性珊瑚礁と呼ばれる島々では、現在も島周辺で大量の造礁サンゴが石灰岩を生成し、島自体は成長を続けている。これらの島は大部分が石灰岩でできている。

秩父駅に到着。

武甲山が間近に。 

                                                                                                                                                                               

                      

いよいよ終点の三峰口駅へ。上り坂のせいか、あえぎあえぎ上る感じが蒸気機関車らしい。

         

右手に荒川。深い谷になっていて、流れを見ることはできません。

       

ようやく三峰口駅へ到着。

右手に「転車台」があります。

 一般的には、蒸気機関車の方向転換に用いるものとして知られています。蒸気機関車の全盛期には各地の機関区や拠点駅・起終点駅に必ず設けられていましたが、蒸気機関車が廃止され、方向転換の必要がない電気機関車ディーゼル機関車などが増加するにつれ不要となり撤去され、あまり見られなくなってきました。ここは、その貴重な現役の転車台。

客車から切り離される蒸気機関車。ホーム下から見上げると、けっこう大きく複雑な構造をしています。

遠ざかる蒸気機関車。

さて帰り。

駅周辺でのんびりしてもいられず、慌ただしく羽生行きの普通電車に。

ラッピングカー仕立て。

帰りの電車は快調に「御花畑」駅まで。ここで「西武秩父駅」に向かいます。

秩父鉄道食べ物路線図。

西武秩父駅は垢抜けした雰囲気の駅舎と付属設備。そして、乗った特急は、2019年(平成31年)3月に運行を開始した、愛称は「Laview(ラビュー)。愛称の「Laview」は以下の頭文字に由来。

  • L - 贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間
  • a - 矢(arrow)のような速達性
  • view - 大きな窓から移りゆく眺望(view)

流線型の車体、足元まで広がる大きな車窓、明るいモノトーンの車内・座席・・・、孫達もびっくり、喜んでいました。

蒸気機関車、ラッピングカー、最新鋭の特急電車、と変化に富んだ乗り物の旅に孫たちも満足したようです。

実は、「荒川を遡る」歩きでは、秩父鉄道の最寄り駅の行き帰りに2度往復で。今回で、3度目の乗車。

           

次回の「荒川を遡る」歩きでも往復、乗る予定なので、その時にまとめて紹介します。

そうして、風呂に入り、夕飯を食べて満足顔の孫達が帰ったあと、土産で買った秩父の地酒を飲みます。

           

コメント
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