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ボルネオ編 6 ~掃海作業~

2010年08月09日 | 人生航海
日本海軍からの指示命令が下った。

灘吉丸が、臨時徴用されて、浮流機雷の掃海作業を行う事になったのである。

機雷の掃海は、長いワイヤーに幾つもの磁器を取り付けて、半速でゆっくり曳いて、機雷を爆発させる仕組みだった。

毎日毎朝、海軍の兵曹以下、水兵達が十数人が船に乗ってくると、掃海の作業が始まるのである。

海軍の人たちも言ってたが、それほど危険な作業だとは思っていなかった。

船員は、何もする事はなく、万一の時のことを考えていればよかったのである。

そして、操船と機関の運転だけで、その他に何もする事がなくなったのである。

退屈なので、皆で話し合ったうえ、交代で下船して休む事になった。