百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

備後国風土記逸文 蘇民将来子孫之門 

2007年05月23日 | 百会倶楽部(日本「百」歴史探訪)
尾張の国 愛知県津島市百島町まで参拝。

この町を訪問するのは三度目です。

故郷の備後の国 広島県尾道市百島町との歴史的な因縁めいたものがあるかどうか分かりませが、個人的には、はっとさせられるエピソードが沢山ありました。

津島市を訪問すると、立ち寄る場所が、津島神社です。(写真添付)

ちょうど、本殿を普請中で5億円の寄進のお願いを立て看板に申し出ておりました。

さすがに、全国の牛頭天王信仰の総本山とされる古社です。

5億円の寄進集めなど簡単なことかもしれません。

牛頭天王信仰と言ってもピンとこないかもしれませんが、日本三大祭りの京都の八坂神社の祇園祭の祭神(牛頭天王・・お天王さま)の起源(疫病退治)になっています。

天王祭り、天王洲アイル等々の祭り、地名の起源は、牛頭天王信仰から始まっています。

タイトルに備後国風土記ですが、残存するその逸文に、わが国日本でもっとも古い「蘇民将来」という人物の説話が残されています。

ここで詳細を省きますが・・・因みに、蘇民が名前で、将来が姓です。

京都の八坂神社と同様に、津島神社は「蘇民将来子孫」のお守りがあります。

「蘇民将来子孫」というお守りがあるのは、スサノオノミコト(神仏習合して牛頭天王)が流浪していた時に、「蘇民将来」という人がスサノオ(牛頭天王)を助けたので、蘇民将来の子孫をスサノオが守ってくれるという伝説から来ています。

スサノオのオロチ退治に出雲神話・・・だとすれば、蘇民将来は、南海に位置する備後の国の百島界隈で暮していた可能性もあります。

いずれにせよ、神話の世界です。

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらは(わ)す。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。