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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

護憲改憲

2007年05月03日 | 千伝。
いくつかのメルマガを購読しているが、その中に日本の首相官邸(安部内閣メルマガ)と英国のNumber10(10 Downing Street Daily Newsletter)もある。

内容は、ほぼ同年齢の安部首相とブレア首相の政治宣伝用メルマガである。
安部さんの評価は、これからであるが、一方のブレア首相は、在任10年で、もうじき退陣する。

スコットランドのエディンバラ出身、オックスフォード大卒。何故か労働党に入党。

労働党ブレア政権は、保守党のサッチャー首相以来の長期政権だった。
保守党サッチャー首相末期の頃の英国は、大変ひどい状態だった。
人頭税導入、IRAの連続爆弾テロ・・最後は、ロンドン市街地で市民暴動が起こったのを昨日のように思い浮かべることができる。

それに較べて、ブレア氏は、北アイルランド和平合意、第三の道(右でも左でもなく中道改革、福祉の充実、教育の底上げ、規制緩和、自由競争促進)を掲げた。同時に英国経済の存在感の復活達成等、多くの公約を達成したようにも映る。
個人的には、かなり評価できるものではないかと考えている。
躓いた要因は、米国ブッシュに追随して、イラク戦争に参加したことである。

それにしても、英国では労働党の支持率が低迷している。何故だろう?
ロンドン市場、通貨ポンドが弱体化したとは思えないが、選挙資金疑惑などが原因なのだろうか・・。

ところで、ブレア首相の出身地、エディンバラは、投資信託の発祥の地でもあり、世界に名だたる機関投資家が揃っている。
労働党の後継者と評されるブラウン財務相も北部スコットランド出身だとか・・。

汗水流してを尊ぶ労働党が、インテリを配しての10年間の政権後の英国が動静が気にかかる。

今日の日本は、ゴールデンウィーク後半に突入。
都会から地方へと・・全国の高速道路で30KM前後の渋滞が多発。
今年は、渋滞に呑み込まれなかった安心感とあの祭りのような帰省ラッシュに参加できない寂寥感のような気持ちが入り混じっている。

今日は、日本国の憲法記念日。
世界に向けて憲法を作れるか。
「戦争放棄」ならぬ「経済戦争放棄」「格差是正」を唱えられるか・・。

嗚呼、汗水流して今日も仕事、明日も仕事・・。
地球上の労働格差の偏重と世界経済の意義を問いたい。