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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

人生の基数

2007年05月22日 | 千伝。
映画「博士の愛した数式」は、興味深いものでした。

友愛数や完全数、素数の探求は、未知への探求にも似ています。
π や i の割り切れないものの総数に1を加えると、おそらく0というのも色即是空にも似ています。

ところで、アフリカのマサイ族では、誰もが自分の年齢がわからないそうです。
数字という数える概念がないそうです。
つまり、モノを「1,2・・」というより「これ、あれ・・」という意識概念かもしれません。
・・何故か、12進法が得意だった人物を思い浮かべます。

因みに、デジタルは、0と1との2進法則です。
(11に1を加えると、桁が一つ増えて100になります)

人間の生活の営みは、基数変換が10の10進法則です。
収入も支出も預金も借金も、生活のあらゆる一喜一憂する数値は、10進数が基本となっています。

数字というものは、単なる数える記号ではなく、宇宙の果ての無限大(∞)と生命の無(0)との間を橋渡しする伝達表意記号かもしれません。

たとえば、テレパシーによる伝授は、16進数以上の基数変換できる能力を自然に身につけているのかもしれません。

昔、宜保愛子さんという方がいらっしゃいました。
今、木村藤子さんという方がいらっしゃいますが、そういう方々の超能力のような霊能力のような・・力は、本人の自覚なしで、ひょっとすると、基数をかなりの高度のレベルで変換して、自由自在に駆使できるのかもしれないと、何気なく感じ取っています。

基数とは、デジタル的な数学的な表現ではなく、アナログ的な潮の満ち引き、太陽の動き、水の流れ、呼吸・・時間とともに変化移動するすべての自然現象の基準値にもなります。

嗚呼、映画に出てくるようなセンセイがいたら、もっと数学が好きになっていたでしょう。(笑)