妙法寺＜御厨子観音＞（2014年5月10日参拝）

続きまして橿原市の御厨子観音と親しまれている妙法寺へ。

この辺りも非常に長閑で癒されますわ～。


所在地：奈良県橿原市東池尻町420
宗派：高野山真言宗
御本尊：十一面観音
創建：天平7年（735）
開基：吉備真備
開山：善覚律師
札所：ぼけよけ24地蔵霊場、南部倭西国三十三霊所


【縁起】


吉備真備が入唐留学によって学芸を修めるとともに、
唐から無事に日本に帰ることができたことに感謝し、
天平7年（735）に善覚律師（吉備真備の子）に命じて観音堂を創建させたことに始まります。

真備は霊亀2年（716）朝廷から遣唐使の一員に選ばれ、阿倍仲麻呂らと共に入唐留学しますが、
その年に彼は日頃信仰していた観音様にご加護を祈り、
「唐で学芸を修め、無事日本に戻ってくることができたなら、
自分の領地に先祖の霊を祭る建物を造り、仏恩に報います。」と誓っています。

吉備族退潮のあとも、この寺は観音堂の霊験加護にあやかろうとする人々によって支えられ、
盛時には北室院、南室院等の塔頭寺院が並び立ったと言われています。

その後、数々の戦乱、火災等にあい、今では当時をしのぶ建造物はなく、
仏像も長い年月を経て作り替えられています。


【風景】


20台は停めれる無料駐車場から見た原風景です。

落ち着きますな～。

真ん中の畑が売りに出されていました。
農家を目指す方は是非。


【参道】





【本堂】


現在のお堂は元禄時代に当観音を信仰する人々によって、
焼け残った資材を集めて再建されたもの。

この時は知らなかったのだが、
拝観料300円で御本尊様のお顔を拝見出来るそうです。

拝観出来るようなそんな雰囲気は微塵も感じなかったよ。

うーむ、失敗した。
もっと事前に調べておくべきでした。


【御堂】



【鐘楼堂】


撞いていいということでファイト一発。

相変わらず力の加減が難しい。

強すぎると音がデカいし、弱いと音も貧弱になっちゃうのよね。（＾＾；


【十三重塔】



【光明不動】


自然石の中にお不動明王さまの姿が見えれば眼病が治ると伝えられています、
とのことですが、恐らく第三の目で見ないと見えないのであろう。


【御朱印】


南部倭西国三十三霊所の印も押されていたが、
こんな霊場は初めて知りました。

墨書きは他に「福聚無量」もあるようです。


ちなみに御朱印は庫裡では無く、
境内にある一軒家の方でいただきました。