Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

第62回伊勢神宮式年遷宮 御白石持行事(2013年7月28日参加)

2013-08-08 | 神社
さぁ、いよいよ御白石持行事の当日がやってまいりました。


朝5時に起床し身体を清め、いざホテルを出発。

歩くのがしんどいので駅までタクシーで津駅へ。


6時半の急行に乗り込むとソレらしい人が沢山乗っていた。
さすがに法被を着込んでる人は少ない。(^^;


7時15分に五十鈴川駅に到着しシートで囲っただけの簡易の更衣室で法被姿に着替え。




バスに乗り込み猿田彦神社近くの大型駐車場に着くと、
もうそこには特別神領民の人達がいっぱい。

うわぁ~こんなにも沢山の人達が参加するのかぁ。

期間中は7万3千人も特別神領民が参加するとか。

そして皆さん朝からテンション高し。(笑)

年齢層は30代後半から50代が多かったですね。
20代までと60代以上はさすがにほとんどいなかったと思います。










市長の挨拶とやたらと元気でテンションが高い実行委員長らしき人の挨拶が終わり、
8時におかげ横丁に行くとこちらにも既に2本の長い綱を持って
整列してる人達がいっぱいで熱気ムンムン。

これから始まるんだなという高揚感よりも、
とにかく朝から暑いのは勘弁してという気持ちの方が強い。

立ってるだけでクラクラしてきます。

市長曰く20年前よりも気温が五度も高いそうです。

たまたまなのか地球温暖化の影響かは分かりませんが。


マジでペットボトルのお茶を持ってきて良かったー。(^^

途中休憩があり冷たいお茶の接待がありますが、
御正殿までは遠いですからね。

熱中症にならない為の必需品です。




いよいよ始まりました。

地元民の人達の「エンヤー」の掛け声と共に進んで行く。

これだけの人数だと引っ張ってるという感覚は無くて、
綱を持って歩いているという感じです。

しかし、第一鳥居まで1キロは無いのに結構長く感じる。
進むのがスローだし暑さでかなり身体的に堪えます。


団扇や扇子も黒っぽいモノじゃなければ使っても構いません。
持って来なかった事を激しく後悔しましたよ。(^^;


あとタオルや首に巻く冷却ジェルを持ってくれば良かったな。






第一鳥居の手前で綱引きは終了し、
後は宇治橋を渡って御正殿まで歩いて行きます。








簡易の手水舎で手を洗い白石とそれを包む布を各自いただく。

そっと包み込み抱きかかえるが如く大切に持つ。




神苑の風景が美しく一瞬暑さを忘れさせてくれる。




ゾロゾロと歩き第二鳥居を過ぎて、
ようやく新しい正宮に到着。




現在の正宮の真横に建てられています。
ここから見てもとても綺麗です。




石段を歩いていく。

混雑していますがさすがにこの場所だと
皆さん礼儀正しく割り込みもなく聖域に入っていきます。

右に見える現在の御正殿に向かって一拝。




そしていよいよ真新しい御正殿の聖域へ。

新しく造られた外玉垣南御門、鳥居、内玉垣御門、瑞垣南御門を真っ直ぐに進んでいきます。

まだ遷座していないので単なる新しい土地と建物と言っても差し支えないですが、
遷座した後は見ることも許されない究極の聖域に立っているんだ思うと、
この感動を言葉では言い表せない。


そしてこれからは見ることも許されない御正殿をついに見た。

新しい御正殿は本当にまばゆい まばゆい。

これほどまでに美しく気品があるとは想像以上です。
神々しいとはまさにこのこと。


ところどころ金細工で装飾されているが、
柱や壁などの木材が金細工と同じように黄金色に見える。

こんなシミ一つとして無い美しい木材は今まで見たことがない。

間違い無く日本で手に入る最高レベルの木材を使用してるんでしょう。

間違っても一般庶民が建てる時に使う木材で無いことは確かです。(^^;


この行事に参加して新しい御正殿を見るまでは、
550億円もの大金を投入してまで新しいのを建てなくてもええやんと思ってた。

伽藍や仏像のように古くなればなるほど、
味が出てそれが見る者を惹きつけるんだと思ってた。

でも実際に目にしてみるとそれは根本的に大きな間違いだとすぐに感じた。

この新しい御正殿は新しい息吹と命を得てまさに生きてる。

新しい命を得て生きてるからこそ神宮は永遠なのである。

それをまざまざと痛感したね。


また同時に最高の技術の継承も行われている。

その技術の継承もまた、生きているんですよね。



御正殿の下はさすがに通れないので左に旋回しながら、
持っていた御白石をそっと置いていきます。

石を投げないで下さいと看板が立てられていたが、
誰が投げんねん。(苦笑)

そんな罰当たりなヤツは誰もいないよ。(^^;


私も静かに白石を置く。

まだ行事が始まったばかりだからあんまり白石が敷き詰められていないと思ったら、
我々が通る道以外は敷き詰められていました。


時間にしたら5分も居なかったと思う。
名残惜しむように後ろを何回も振り向いて御正殿を見る。

全く飽きない。

しかし無情にもこの至福の時も終了です。

実に名残惜しいが我が人生でこれほど濃密な5分間は無かったな。


外に出る時は興奮と安堵感と達成感でいっぱいです。

この行事に参加できたこと、
そして日本人である事をとても誇りに思う。


さて、これから祈祷と正式参拝をさせていただきますが、
長くなりましたのでそれはまた明日に。


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