Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

寂光院(2013年5月2日参拝)

2013-05-24 | 神仏霊場巡拝の道
大原三千院地区を少し離れ車で寂光院へ向かう。




三千院の辺りから歩いて行けますが、
少し距離があるししんどかったので楽しちゃいました。(^^;

でも歩くと大原の里を散策出来て楽しいと思いますよ。


駐車場は寂光院の近くまで点々と駐車場があります。
三千院の駐車代の相場は400円ですが、
この辺りは300円となっていました。

この時期の平日だと一番上の駐車場も空いておりましたが、
私は少し下の方で停めて歩いて行きました。

参道沿いには温泉旅館があり日帰り入浴もやっておりました。

後になって思えば温泉でも入ってゆっくりしていけば良かったかな。

どうもお寺や神社の参拝ばかりになって、
心の余裕が無くなってる気がする。

いかんなぁ、と思いつつも滅多に行けない場所に行くと、
そこにある神社仏閣に可能な限り行かないと気が済まないのよ。(^^;



所在地:京都府京都市左京区大原草生町676
宗派:天台宗尼寺
御本尊:六万体地蔵菩薩
創建:伝・推古天皇2年(594)
開基:伝・聖徳太子
札所:尼寺めぐり



【歴史】
寂光院は天台宗の尼寺で山号を清香山、寺号を玉泉寺といい、
寂光院は玉泉寺の子院であった。
推古2(594)年に、聖徳太子が御父用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられる。

寂光院初代住持は聖徳太子の御乳人であった玉照姫は出家した
日本仏教最初の三比丘尼の御一人で慧善比丘尼で、
その後、代々高貴な家門の姫君らが住持となり法燈を守り続けてきたと伝えられるが、
史料が湮滅して名前は伝わらない。

寂光院では阿波内侍(藤原信西の息女)を第2代と位置づけている。
崇徳天皇の寵愛をうけた女官であったが出家のあと永万元年(1165)に入寺し証道比丘尼と称した。
出家以前は宮中にあった建礼門院徳子に仕え、
寂光院のある草生の里では柴売りで有名な「大原女」のモデルとされている。

第3代の建礼門院徳子(平清盛息女、高倉天皇中宮、安徳天皇母)は、
文治元年(1185)年9月に入寺し真如覚比丘尼と称した。
源平の合戦に敗れ長門国壇ノ浦で滅亡した平家一門と、我が子安徳天皇の菩提を弔いながら、
この地に侍女たちとともに閑居して終生を過ごされた。

江戸時代初頭には、豊臣秀頼や淀君、徳川家康らが再興に手を尽くした。

平成12年(2000)5月9日未明に発生した不慮の放火により、
本堂と御本尊が焼損したという苦難があったが、
たくさんの支援により5年後に元通りに復興し現在に至る。


【参道】


緑がいっぱい。

紅葉の頃は凄いことになってそうですね。


【孤雲】








これぞ京都。

観光客の目を楽しませてくれます。


【山門】






山門も渋くていいです。


【書院】



【雪見灯籠】


入ってすぐに大きな灯篭がある。

参拝した時、これは只モノではないと感じ写真を撮ったが、
実は豊臣秀頼が本堂を再建した際に伏見城から寄進されたものだそうです。


よく見れば見慣れた家紋があったね。(^^;


【四方正面の池】







【本堂】




平成12年(2000)5月9日未明、不慮の火災により焼失し、
平成17年落慶したもの。




それにしても放火とか酷いことするヤツがいるもんだな。

隣家が火事になって火事の怖さを知ってる身として、
また、文化財が好きな者として放火犯は許せませんね。

犯人逮捕に至っていないのも悔しい。


何の恨みがあったのか知らないけど、
放火犯はいい死に方をしないよね、確実に。


【扁額】


「寂光院御再興黄門秀頼卿 為御母儀浅井備前守 息女 二世安楽也」
と書かれています。

秀頼が寄進したという元々の扁額も火事で燃えた。
火事は全てものものを失うから本当に怖い。


【六万体地蔵尊菩薩】


撮影禁止でしたので画像はネットで拾ったものです。

写真で見るより実物は大きく感じました。


【千年姫小松】




樹齢数百年の御神木も放火の被害に遭いました。


【宝篋印塔】



【参道】


この道を進み特別公開されている旧御本尊がいらっしゃる収蔵庫へ向かう。


【建礼門院御庵室跡】


建礼門院が隠棲していたと伝えられている庵跡。


【収蔵庫】


放火事で焼損した旧御本尊木造地蔵菩薩立像が安置されていました。

その黒々と炭化した旧御本尊を見ると、
痛々しさを感じつつも、逆に威厳、凄みがありました。

撮影禁止でした。


【諸行無常の鐘楼】


諸行無常とはこの世の現実存在は全て、姿も本質も常に流動変化するものであり、
一瞬といえども存在は同一性を保持することが出来ないことをいう。


【阿波内侍らの墓】









【参拝記念】


タオルをいただきました。(^^


【御朱印】