Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

天寧寺(2013年2月9日参拝)

2013-03-23 | 仏閣
本日最後に参拝するのは天寧寺へ。

ここは何と言っても比叡山を借景とした山門からの景色でしょう。

参拝者専用の駐車場に車を停めていざ。

しかし、雪が舞って寒い。(^^;


所在地:京都府京都市北区寺町鞍馬口下ル天寧寺門前町301
宗派:曹洞宗
御本尊:釈迦如来
創建:文録元年(1592)
開基:傑堂能勝


【由緒】
当寺は会津城下にあったが天正年間(1573-1592)に、
天台宗松陰坊の遺跡といわれるこの地に移転されたと伝えられている。

その後、天明の大火により堂宇を焼失したが、
本堂は文化9年(1812)に、書院は天保14年(1842)に再建された。  


【傑堂能勝】
南北朝・室町初期の曹洞宗の禅僧。
河内(大阪府)太守楠木正儀の次男で正成の孫に当たる。

24歳に戦場で左膝を負傷して出家を志し、大阪和泉高瀬大雄寺の古剣智訥に得度した。
丹波永沢寺の通幻寂霊に学んだ後、越前竜沢寺の梅山聞本に参じて法を嗣いだ。

応永1(1394)年に越後瀬波杜沢に耕雲寺を開き、
常陸(茨城県)耕山寺や会津(福島県)天寧寺を開く等、
越後や東北南部、関東北部の曹洞宗の発展に貢献した。


【山門】




【借景】




「額縁門」と呼ばれている山門からの景色です。

前日の雪により雪化粧した比叡山が美しい。

山全体が見えないのが良いんですよね。


【境内】







【観音堂】


後水尾天皇の念持仏とされる十一面聖観音像と、
東福門院の念持仏である薬師如来像が祀られています。

東福門院は二代将軍徳川秀忠とお江の方の五女で後水尾天皇に入宮し、
明正天皇の生母となった方です。

ご夫婦の念持仏が祀られているなんて素敵ですね。

というか、
それほどの超大物の方の念持仏が祀られているなら、
もっと立派で豪華なお堂でなければならないと思うほど小さい観音堂です。


【書院】


天保13年(1842)の再建されたもの。

残念ながら観光寺院ではないので入れなかったですが、
ゆっくり過ごしたくなるような書院でした。


【鐘楼堂】



【わらべじぞう】



【稲荷大神】



【ニワトリ】


会津地鶏なんでしょうかね。(笑)

奥には鎮守社が祀られていました。


御朱印の有無は不明です。


それにしてもこのお寺は比叡山の借景があり、
後水尾天皇と東福門院の念持仏が祀られ、
美しく静かと思われる書院がある。

いわば「客」を呼べるお寺なのに観光寺院ではない。

実にもったいないと思うが、
曹洞宗らしく静かに日々を過ごしたいのであろう。

叶うことなら参拝したいと思い検索していたら、
平成14年の京の冬の旅-非公開文化財特別公開で、
この天寧寺も公開されていました。

またいつの日か公開される日があるのなら、
是非とも訪れたいお寺です。