奈良の旅、私のお目当ては石舞台!
若い頃、修学旅行を含め三回は来てるのだが一度も飛鳥方面は行ってない。
誰も行かなくても私は行くと決めている。
案に相違して全員「いいわね、行こう」となった。
初日は奈良ホテルに荷物を置いたらすぐに近くの春日大社を目指す。
街路樹に菩提樹が使われてる!さすが奈良だ。
「ささやきの小径」を通って大社へ。
若いころにはこのネーミングに憧れてこの径を通ったものだ。
でも、あの頃の馬酔木の径はもっと狭く馬酔木もぐんと小さかったように
思う。
今や馬酔木は古色蒼然とし、昼なお暗い太古の森の誘い役となっている。
素晴らしい森。歩いてるのは私たちだけ!
退社へ入ると人で溢れていた。
まるでささやきの小径とは別世界。
大社だけで疲れたが、一応東大寺へ向かうもあまりの人の多さと鹿の匂い
に酔って、東大寺南大門で諦める。
二手に分かれ、興福寺を経てホテルへ直行。
とは行かず、興福寺に時間ぎりぎり滑り込み、国宝の阿修羅像を見学。
三面の表情の違い、不思議な六本の手といい見れば見るほど魅力的!
翌日はいよいよ飛鳥路へ。フリーパス650円のバスを利用。
飛鳥寺ー石舞台ー橘寺ー高松塚古墳
何と言っても石舞台は素晴らしいものだった!
古代の人々が一心にこのバカゲタ大きさの石を組み上げる様子を想像
すると、その心やいかに?
友人の「石舞台大した所じゃないわよ」の言葉にめげず来て良かった!
そして高松塚古墳、ここは太古の雰囲気そのままの場所。
壁画のレプリカを見終わって、外へ出ると今しも小高い丘の上で飛天の舞(?)
が繰り広げられてるではないか!
笛の音と天女の舞、練習とはいえ素晴らしい場面に遭遇。
まるっきり私達だけの空間だった。
翌日の当麻寺、ここも見学者殆ど居ず、ゆっくり見学。
二つの塔と古くて消えてしまいそうな曼荼羅。もう一度行ってみたい!
この旅、尋ねたところは全部正解というか、私たちに嵌ったように思う。
良き旅だった。