ここ10年以上東京都の都民芸術フェスティバルのコンサートを聴きに行ってる。
略して「都フェス」のチケットは、とてもリーズナブルな料金で聴けるのでうれしい。
ただ会場が池袋の芸術劇場を主にしてるので、ちと遠いのが難点。
こちらも年をとって、夜出るのはなるべく避けたくなってる。我が儘!
今年は、丁度良い土曜の午後2時のコンサートがあって、しかも好きな曲だったのでチケットを取った。
2月26日
東京フィルハーモニー交響楽団
ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」
ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロ短調
休憩
ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調「新世界より」
指揮 渡邊一正
チェロ 横坂 源
チェロ協奏曲はドヴォルザークの曲が一番好き。
昔、サントリーホールでヨーヨーマのこの曲を聴き、いっぺんに好きになってしまった。
きょうの弾き手はとても若い。私は初めて聴く。
パンフレットによると、15才からいろいろなコンサートで優勝してるらしい。
若者らしい力演だったけれど、時々オーケストラの音にかき消されて聴きたいところが消えてしまうのが残念!
これって、私の耳が悪くなったのか?或いはオーケストラが悪いのか?
はたまた本人が悪いのか?よく分からない・・・
3月5日
NAKANO-ZERO NOH
蝋燭能 「舎利」
仕舞 玉之段
熊 坂
狂言 棒縛
演目は以上。出演者は狂言以外は観世流の方々。
狂言は、和泉流の野村萬斎さんがシテ役をつとめる。
始めに、いつも中野区在住の観世流シテ方の小島英明さんが分かりやすく解説をする。
今回は少し力が入ったか、長すぎたがこれはやってもらうと助かる。
特に能や仕舞は、私には分かりにくいので。
狂言「棒縛」は解説がなくても充分楽しめる。この演目は三回目だが、ちょっとずつ違っていて面白い。
今日のメインは「蝋燭能」。
舞台を暗くして幽玄な雰囲気の中、蝋燭の灯りで始まる。
舎利とは仏舎利のことで、釈迦の骨をいう。
この仏舎利の奪い合いを描いている能。
仏舎利を奪う鬼神の面と、それを取り返す韋駄天の天神の面が素晴らしい!
能・狂言の終わり方が私は好きだ。
静かに下手に下がってそのまま終わる。いいですね!