そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

「さくら」とコンサート!

2010-04-05 07:32:27 | Weblog
4月3日

今日は暖かくなるようだ。
昨日は歩かなかったが、友達から江戸川の近くの桜満開になってたと聞いたので見に行くと、2日前には3分だったのに5本中4本は満開状態。
開くとなると何と早い事か!

友達の桜は、とても大事に幹を布で巻かれ、高かった樹高も短く伐られてるので、今年の花付きは悪いが、それでも頑張って5分咲きになった。エライ!

今日は午後2時から新日フィルの定演コンサートがある。
少しだけ早めに行って、錦糸公園の桜を偵察し、良かったら終了後に4人で行ってみようと決めた。

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 <新・クラシックへの扉> 新日フィル

4月3日(土曜日) 於 トリフォニーホール

  曲目   ピアノ協奏曲第3番ハ短調  ベートーヴェン
       交響曲第五番ハ短調「運命」  ベートーヴェン

  指揮   ゲルハルト・ボッセ
  ピアノ  陳 政宇

本日のプログラムはベートーヴェンオンリー。
どちらかというと、協奏曲の方が好きなので第3番に期待した。
今日の弾き手は、中国の若きピアニスト。26才だ。
今時の日本の若者は、音楽家でもヘアースタイルに凝っていて、髪の毛をムースでピンピン撥ねまくって出てくる子が多いのに、彼は古典的ヘアースタイル。
今時の髪型に慣れた目には一瞬年齢が高く見えた。
パンフレットで26才と確認。
一昔前の理髪店の写真に使われそうな端整さ。
技術的にもやはり端整な弾き方のように感じられた。
グイグイ弾いていくのでなく、流れるような手馴れた感じの弾き方。

指揮者は88才のボッセさん。
8年ほど前、新日フィルの常任指揮者(?)だったと思うが、ベートーヴェンシリーズで交響曲の全曲演奏を指揮されたとき、何回か聴きに行った。
この年齢で、精力的に指揮されるなあと感心したものだ。
今回はもっと年をとられての「運命」の指揮。

あの頃より大分背が曲がられ、幾分小柄になられた印象。
88才の「運命」!心して聴いた。

そうなのだ。
大歌手でも、年齢と共に声の出し方を変えていく。
ボッセさんの「運命」も若い人の運命とは明らかに違う運命だ。
「ジャジャジャジャーン」でなく「ダダダダーン」でもない運命。
ボッセさんの人生が詰まった運命のような気がした!
何故か、聴いててくたびれない運命だった。私だけ?

あれだけの曲を指揮してお疲れだろうに、拍手に応えて4回も舞台上に戻られた。
この習慣、酷なような気がする。
でも、それがないのもね~。難しい問題だ、いつも思う。

帰り、錦糸公園の桜を見物するが、人が多く公園の三分の一が工事中なので、どうも今一落ち着かない印象で早々に引き上げる。
でも、桜自体は満開で美しかった。