紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

映画「岳」

2011-05-30 17:02:54 | 13・本・映画・演劇・音楽など
石塚真一さん原作のマンガ「岳」は全部読んだ。

ここにも書いたが、この時娘からプレゼントしてもらった9巻の他に、最近14巻まで読んだ。




昨日、映画の「岳」を見に行った。

原作が好きな場合、映画を見てガッカリすることもあるが、これは、雄大な北アルプス穂高連峰を舞台にしていることもあって、期待を裏切らず、とてもよかった。
とくに雪山の景色がすごく迫力があって、息を呑むほど。(写真は「岳」公式サイトよりお借りしました)




そして、見る前は、主演の小栗旬さんが、カッコよすぎたらイメージ狂うなあと思っていたけど、全くそんなこともなく、大らかで、心の広い三歩さんを好演していた。

山岳救助ボランティアをしている島崎三歩は、山を縦横無尽に駆け回り、遭難者を助けている。
新たに新人救助隊に入った椎名久美(長澤まさみ)。遭難現場で経験をつみ、落ち込んだりしながらもだんだんと力をつけて行く。
三歩は、山で遭難者の元に駆けつけた時には、いつでも「よくがんばった。」と声をかけ、助かった後には、必ず「また山へおいでよ。」と誘う。
その言葉がとても暖かい。
2人の山での出来事を軸に話しはすすんでゆく。

パイロットの牧を演じた渡部篤郎さんも雰囲気があって、とてもいい役者さんだなあと思った。

また、最後の出演者の中に、クライマー・平山ユージさんの名前を見つけて、一体どこに出ていたんだろうと思っていたが、映画サイトを見たら、谷村山荘の場面に、原作者の石塚真一さんとともに出ていたそうである。