30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

有機リン系殺虫剤

2008-02-01 | その他


わが家の殺虫剤。
左から有機リン系のマラソンとスミチオン
右はピレスロイド系のトレボン


いま問題の中国製冷凍ギョウザ薬物混入事件。中国製冷凍ギョウザを食べた人が下痢や嘔吐の薬物中毒症状を訴えたところギョウザに有機リン系の殺虫剤が混入していたことがわかった。有機リン系の殺虫剤といってもほとんどの人は見たことはないし利用したこともないはずだが、園芸をしている者には身近な薬剤である。
私の場合は日々園芸をしているので市販の殺虫剤がいつも物置に3、4種類ある。いまは上の3種だが、有機リン系はほかにカルホス、オルトラン、ディプレックスなどを使用している。
なにに使うのか。まずは生け垣の虫退治だ。生け垣はすべてモッコクを植えてある。モッコクを生け垣にするのはもったいないのだが、それだけに上品で落ち着いた雰囲気をもたらして見ほれるくらいである。しかし美しいものには虫がつく。なんの虫かといえば「ハマキムシ」だ。やっかいである。
6、7、8月の夏期に大量発生する。ほったらかしにしておくと、生け垣は食害されて丸坊主になる。そこで登場するのが殺虫剤だ。殺虫剤を散布したからといて安心してはいられない。夏期は定期的に散布してやらなければない。同じく薬では耐性がつくのではないかと周期的に異なった薬剤を使っている。
次には野菜の害虫駆除に使う。自分の口に入れるのだから野菜作りに殺虫剤を使わないことにしている。しかし、どうしても使わざるを得ないときがある。白菜と大根につくシンクイムシ、トウモロコシを食害するアワノメイガの場合だ。放置していると壊滅状態になってしまう。
殺虫剤は使わないことに越したことはないが、園芸では使用方法を間違えなければ問題はない。私が利用するのはほとんどが1000倍の希釈液だ。1000倍の希釈液とは1000ミリリットルに1ミリリットルの薬剤を入れることで、これで十分に殺虫効果がある。
このように殺虫剤をふだん使っているので、今回の薬物混入の中毒症状を新聞で知る限り、私が使用するレベルとは異なり、濃度ははるかに高く残留農薬のレベルではないことがよくわかる。
薬剤が直接肌にかからないよう帽子をかぶりマスクをして散布している変なおじさんを見かけたら私かもしれません。


美しいものには虫がつく。
モッコクの生け垣にハマキムシは大敵だ。
殺虫剤を散布するのは私の役目(昨年5月の生け垣)
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