バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

JUMP!キヨシロー

2008-12-04 | 日記・エッセイ・コラム

朝も早よからRCサクセションを観ていた。
ちょっと別件でyoutubeを開いた後、なんとなくRCが観たくなって検索。数ある映像の中から懐かしい『ファイティング80's』出演時の『よォーこそ』を。チャボがセンターマイクで煽るところから始まる。…なんともカッコイイ。素晴しい!演奏がどうのこうのというレヴェルを遥かに越えた世界。ロックンロールのマジックに溢れてる。筆舌に尽くし難いとはこのこと。中学生の時に夢中で観ていた『ファイティング80's』の映像を沢山見つける。当時高知までネットしてくれたKUTVに感謝感謝なのです。これまた中学生の時に観た横浜スタジアムの『Sweet Soul Music』。若き清志郎。最高です。止まらなくなってしまった。
『ドカドカうるさいロックンロールバンド』に胸が熱くなる。なんなんだろいうこのピンポイントで胸をくすぐるような歌心、そしてロックンロール。初めて聴いたときはなんじゃこりゃ?と思ったのに。30年近い年月を経てなお自分の皮膚感覚を刺激する清志郎。
J西中学校の校庭で友人から、当時まだ持っているのが少数派だったウオォークマンで初めて聴かせてもらった『トランジスタラジオ』。K澤大学の講堂で、まるで痒い所に手が届くかの如く自分のカッコイイと思う価値観覚を鷲掴みにしてきたタイマーズ。(震えるような衝撃というやつを本当に味わいました。タイマーズはCDももちろん素晴しいけれどライヴこそがタイマーズだったと思う)。そして日比谷野音。PCの前でいつしかアタマから湯気が出そうに興奮していた。
『ザ・ベストテン』での『サマーツアー』!そして86年、あの『メリークリスマスショー』での山下洋輔&桑田圭祐との『セッションだ!』(確か東京は夕方から雪のクリスマスイヴで、下北のレコファンでキンクスのLPを買ってコンビニに寄って四畳半トイレ無しの部屋に戻り~この桑田Presents『メリークリスマスショー』を14インチのテレビで観たのでした。)
タイマーズを観て、昨年の日本武道館復活祭での『JUMP』を…。自分が一番最近清志郎のLIVEを観たのが3年と少し前の早稲田大学大学祭。その時懐かしいナンバー以上に、一番感激して記憶に残ったのが新しい曲だったこの『JUNP』。ぼーっと立って聴いていた自分にあまりにドカン!と突き刺さってきて感情のコントロールを失ってしまいそうなくらいにグッときたのでした。その曲を病からの復帰後武道館で歌う清志郎。
たとえばリズム&ブルースやブルースを聴いていたり、ローリークックの音楽に仕事として立ち会っていてどうにもこう~にも溜らなくなったりした時。感じる人にしか感じないものがあるということをいつも思い知らされます。そんな気持ちを若い頃教えてくれたのがRCであり清志郎だった様に思う。例え武道館いっぱいの熱狂的ファンの前でジャンプしている姿を見ていても、やはり感じる人の胸にしか届かない種類のものだと思う。ソウルミュージックが好きで…清志郎と音楽的嗜好があって…とかではなくって彼の作りだすものと感性的に通じるものがる人たちなのだと思う。たまたまそんな人たちに沢山出会えているだけ。RCにだってそんな人たちに出会えない時期もあった。

自分は「なんでみんなにはわかんないんだろう?」とはあんまり思わない。そういうもんなんだろうと思う。仕事としてはそれではいけないとは思うけれど、みんなに理解されることを目指すよりは、感じる人であろう人が触れ易いよう垣根を低くすることが肝要だというように思ったりする。PCの中でシャウトする清志郎。きっとこれからも、未だ出会ってない人(若者?)の胸に突き刺さったりしそうな輝きに満ちています。

先日はMG'Sと共演したとのこと…。非合法なインターネット映像に夢中になりながら、自分にはまだまだ彼の歌が必要なことを痛感しました。
アルバム『夢助』、そして『JUMP』を聴きながら…キヨシロー、待ってます。Kiyoshiromgs081120