10月18日はW.C.カラスさん。タイトルにあるように、カラス清さんはなんだかわからないけどイカしてる。
問答無用感は凄いなと改めて思った。
トホホなエピソードを語っても、MCで失笑が起こっても目は毅然としている。そして歌い始めるとあの男なら誰も持ってるはずのちょっとキザ(悪い意味じゃぁないんだよ)で丸裸な歌声が響く。
なんだかわからねーけどイカしてる。
カッコイイ!よりイカしてるって感じ。古臭い言い方だけど。
思い出すのはバイユー10周年フェスの時、大きなステージに珍しくストラトを持って1人でステージに立ったスーツ姿のカラスさん。
問答無用にイカしてた。なんだかよく説明できないくらいに光ってた。
スーツの素材のせいもあるかと思うけど後光が差すような立ち姿で広い会場を飲み込んでいた。
彼にはこういう説明困難な凄みがある。
きっと富山での長い不遇時代もこの凄みは持ち続けていたんだろう(だから気付いていた人もいたのだ)。
こういう先の見えない時期に聴くと本当の意味で強い歌だなぁと思う。
『アスファルト』で始まったのにグッときて。『やがて死にゆく者たちよ』は染みたなぁ。
言葉面とは違いネガティブさはなく、気持ち悪く押し付けがましいポジティブさとも無縁だ。
ただ生の匂いが強く漂ってきて時に笑い、時に感激したり高揚したりしつつ時間が過ぎる。
下世話な言い方かもしれんけど「ゼニの取れる」ライブだなぁと思ったりしました。
俺、お金払うよなぁと。
元から持ち続けていた資質なんだろうけど、全国各地で沢山の人の目に触れてそういうプロフェッショナルな部分に磨きがかかったように感じました。
元の手触り、初期衝動を失わないままそうなっているのがなんとも素晴らしい。縁あって割に早い時期から触れることができていた自分としてはとても嬉しく思う。
今回も来てくれて嬉しかったです。