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連続する暴風雪に見舞われた庄内地方の生産者

2021年02月22日 | やさいの生産者

 今冬も度々暴風雪に見舞われた庄内地方、有機米の生産者や今は軟白ねぎを出荷している面白農園の阿部さん、秋のだだちゃ豆の渡辺さんがいます。また提携団体の庄内協同ファームのメンバーたちがそれぞれこの悪天候の中で頑張っています。
 先ごろから吹き荒れた暴風雪はどうだったのか、伺ってみました。
 山形県庄内地方、鶴岡市で有機農業の先駆けをしてきた阿部さんご夫妻。主力のメロンづくりから、秋のカボチャやさつま芋、冬の時期は軟白ネギづくりに励んでいます。作物の味の良さは父の代から研究を重ねてきたぼかし肥料にあると言います。「いやあ、近年にない暴風雪でしたよ。今日も強い風が吹いています」と阿部さん。近辺の地域では300棟ものハウスがつぶされたそうです。この時期、日本海側はいつも強い風にさらされます。
 これからメロンの種まきに入る阿部さん、強風の中でも準備は万端です。

 全有連に出荷する長ネギの出荷準備もいつも通り、白根から緑の葉先まで全部が免疫力の塊の長ネギ、厳しい気象条件の中でも手塩に掛ける頑張りに感謝の気持ちがわきます。
 こちらは酒田市の有機米と柿づくりの堀さん、明日から柿の剪定作業に入ります。「ひどい風と雪で大変でした。1月8日の強風で2棟ある育苗ハウスの1棟が骨がらみつぶされました。200万円以上の被害です。いま共済と補助金の申請を出したがどうなることか、もう既に減価償却終えているハウスなので。ハウスがないと春の育苗にも差し支える、あと10年は農業頑張りたいが…」と、この連続する暴風雪に困惑しています。 
 おなじ庄内地方でも場所により被害は違います。同じく有機米を作る斎藤さんのところでは、目立った被害はなかったものの近隣の暴風雪被害は甚大だったと話します。
 「ハウスの場合、共済の対象になるのは上に張られたビニールだけなんですよ。骨がらみ壊されたものは自己負担なんです。」と。
 庄内と内陸、気候風土の違いもあり、そこに住む人の心根も微妙に違います。温暖な海風と強い季節風にさらされる庄内地方、風土が育む
人々の芯の強さ懐の深さを感じています。  

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