果樹農家を悩ます霜害の影響、今年もさまざまな霜対策が行われています。
霜害とは初秋と晩春、季節外れの低温によって引き起こされる霜の害です、一晩で作物を枯らしてしまうこともあるため、対策を間違えると収穫物がなくなり大きな経済的な損失を被ることにつながります。晩春にこれが起きると、桃やリンゴの花が枯れて実がつかなくなります。 (AGRIPICK より)
霜の害を防ぐ方法としては
①被覆法…寒冷紗や不織布、マルチなどの被覆
資材や保温シートを使って作物を覆う
②送風法…降霜時には、地表付近に比べて地上
6~10cm 付近の気温が4~5度違う。
③燃焼法…薪などを燃やした熱で植物を温める
方法
④散水氷結法
⑤燻煙法
⑥機能性資材の散布 などです。
一昨年山形を襲った「遅霜」はまさにそれでした。サクランボの雌しべが枯れて黒くなり花が咲かなかったのです。その時は米沢から東根まで、サクランボのベルト地帯が霜害のため半減あるいは全滅した園地もありました。大きなニュースでした。
一方、微妙な気流の流れや天候のずれもあって被害を免れ、出荷に大忙しの地域もありました。
楽しみにしていた設定品は地域全滅でお届けできなかったのです。
苦い記憶を残したサクランボ、今年は実るのでしょうか。