青い空に白い雲、五月の薫風が渡る山形山農場に待ったなしの農業が始まりました。
いつもの年なら帰省した子や孫の元気な声が聞こえるはずの集落も、今年は全国に緊急事態宣言が出され、静まり返っています。
山形県も県境での人の往来を規制していますが、この日のために仙台から鳥海さん、市内から後藤さんが来てくれました。迎える米山は先週草刈りをしていて痛めた腰や左ひざが治らず、毎日マッサージに通いながらの指導監督というポジション。坐骨神経痛ではないかとの見立てもあり、左足をつくと痛みが走り、寝ることもままならないくらいの日常なのです。
定植前の畑の耕うんなどに前日も来てくれた鳥海さん。頼もしい相棒です。
この日も耕した畑にマルチをかける作業をしてくれました。トラクターに付けた補助具がマルチを引っ張りながら同時に土寄せもしてくれます。18畝の最後のひと畝の時アクシデントが…。土寄せをするアームが木の幹にぶつかり曲がってしまったのです。ほっとした気のゆるみもあったでしょう。作業を中断して三人でアームを直そうとあれこれやってみます。鋼鉄のアームはびくともしません。「ああ、これはダメだ、機械屋さんだね」と米山が言い、最後のひと畝はマルチを張って土寄せは手ですることになりました。
「お茶にしましょう」と声をかけ、今日は5月5日こどもの日、柏餅を一つずつ。さわやかな風にほっと一息つきます。
お昼は恒例の「引っ張りうどん」冷たいバージョンです。納豆と鯖缶、たれと薬味を添えて。農場で摘んできたヨモギやこしあぶらを天ぷらに、心弾むランチタイム。腰を痛めた時はどうなるかと不安もあった米山、虹色クラブのメンバーに支えられ今年もまずまずの船出です。
翌日、米山は大事をとって畑に出ず、仙台の菅野さんを加えた3人のメンバーがキャベツ、枝ブロッコリーを定植してくれひとまず終わりました。