一反歩の畑いっぱいに白い花をつけた夕顔。この名を聞くと、源氏物語の夕顔の君を思いだします。「心あてにそれかとぞ見る白露の光そえたる夕顔の花」
山形山の夕顔は細長くずん胴で皮とワタを取ると中身は少し、重さに比して食べるところが少なく残念な気がします。でもこの時期ならではの逸品、白い実は薄甘いだしで煮てくず粉を溶きいれると上品なお味。はかなげな夕顔の君がしのばれます。
その夕顔、こればかりはクマやイノシシに見向きされず、安心して植えることができました。採り時を迎えて出荷スタッフが初収穫に向かいます。
夕顔の探し方は、花の咲いた当たりかと思いきや、大きな葉っぱに隠れている夕顔を手で探りながら鎌でツルを切ると言います。直径20センチ以上、長さは50センチ、重さ5㎏くらい。抱えきれないものもあり、収穫は汗だくです。今日の当番は那須と松田です。摘み取ったものを、米山が運搬車に積んでいきます。「もういいだろう」と声をかけこの日は終了。
山の畑には、クマやイノシシ、カモシカものっそりと出没します。朝行くとそれらの足跡がしっかり残っていて、食べ物を探しに来たことがわかります。今年はまだ設置した檻にクマはかかっていないようです。
春にはみんなで作った池にたくさんのオタマジャクシがいましたが、一晩でイノシシに呑みこまれてしまったようです。米山が残念そうに池をさして「ほらこれが、イノシシの足跡」と教えてくれました。
配送センターに戻って、夕顔を切り分けます。食べられない部分が多い夕顔ですが、厚い皮につつまれてフワフワの夕顔をお楽しみください。
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