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さくらんぼの季節到来。収穫しても全量出荷できない?果樹農家の事情

2017年06月19日 | くだものの生産者

 6月の週末の山形には県外ナンバーの車が多くなります。お目当ては「さくらんぼ」。山形市では「日本一さくらんぼ祭り」が開催され、賑わいを増しています。全国のスーパーやデパートでもさくらんぼが並び始めているので、そろそろと思われているかもしれません。でも全有連の贈答用は今週の後半22日頃から10日ほどかけて出荷予定です。なにが違うのでしょうか?6月の上旬から中旬に出回っているさくらんぼは、無加温ハウスで育てたものや、雨よけのビニールをかけずに早もぎした物。味で勝負ならば、やはりこれから旬を迎える「佐藤錦」です。
 今週より早く熟したものから収穫をはじめて、後半から贈答用の出荷の予定です。野菜セットでは、野菜が少なくなってしまうために、ここ数年は少量に設定しています。もっと楽しみたい方は後半の「紅秀峰」などをご注文ください。
 今回は、さくらんぼの裏話を。同じ面積を栽培していても果樹園によって出荷量が異なります。それは「人の手」の違い。「収穫作業は出勤前だけの手伝いがお願いできるけど、詰める人が減ると出荷できる量が全然違う」と奥山さん。あるところでは家族や親戚友人に頼んで8人、あるところでは4人となります。詰め方が一人でも少なくなれば大きな痛手。
 人手を募集しても、短期のみのため勤めをしていない人に限られるうえに産地限定の高倍率争奪戦です。
 さくらんぼは、見た目、大きさ、傷があったり、変形していたり、一粒ずつ同じ状態ではありません。バラ詰めといっても、一粒ずつ選んだものを、一粒ずつ手で詰めているので手抜きができない作業なのです。
 猫の手も借りたい時期がやってきました。

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