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ジャガイモ半作、里芋も傷が多い秋の畑

2020年10月19日 | やさいの生産者

 

先の大雨でジャガイモが半作になってしまった。皆さんからのお見舞い金を持ってご自宅を訪ねました。この日は江利子さんと祖母の文子さんが迎えてくれました。5年前に亡くなった祖父に農業を指導され跡継ぎになった江利子さんも、もう40歳。今では母とこの家の大黒柱を担っています。その母も昨年から入退院を繰り返しています。食が細くなった母を心配して毎日見舞いに行っているそうです。口数の少ない江利子さんに変わって文子さんがこの家のこと、家の農業の実状など語ってくれました。
 「江利ちゃんが機械仕事は全部する。お母さんが草刈りやら畑仕事の細かい部分をしっかりやっていてくれて、何とか回っていたけど、その人が入院して、江利ちゃんが全部一人でやらなければならなくて今は大変」「今年は大雨で里芋畑も冠水し、穫れるには穫れたけど、小さかったり、キズがあったりで始末が大変なのよ」「私にできることは、そうした芋をむいて食用に廻したり小さい芋も店に出したり」「里芋の選別も私にできることの一つ、全有連さんに出荷のものは私がいいものだけを準備しました」と。  
 里芋の選別機も欲しいけど、今ある6台もの農機具の買い替えもままならず。メンテナンスをしっかりして使い続けるということです。秋に蒔いた大根がよい出来のようで出荷が始まりました。
 お父さんが農作業中の事故でいまも体調が悪く、働き手に回れないのも辛いです。
 帰り際に文子さんが丁寧にむいた里芋と小粒の里芋を一箱おみやげにいただきました。
 90歳の文子さん、江利子さんを支えて心の大黒柱でいてくれるのでしょう。「こうして、クルクル働くからボケなくていいわ」と明るく笑って見送ってくれました。


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