今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

アラスカへの旅 - キャンプを終えて2

2009-10-17 21:44:06 | アラスカ

船はそのままスワードを目指し、見覚えのある港が見えてきた。

ここを出たのは2日前の朝。たったの2日間だったのだが、行く前と帰ってきた時とでは何かが違うのを感じた。

一言で言うと、凱旋帰国みたいな感じ?たかだか2日間なのですが、私にとっては全てが初体験。テントで寝るのも、寝袋で寝るのも、シーカヤックで26キロ遠征なんてのも、私の今までの人生にはあり得なかった事で、それをやり遂げた自信で、大手を振って帰ってきたのでした。(心の中でね)

ずっと一緒にいたブレッドとGと、とうとうお別れ。本当にナイスガイで、私達を楽しませようという心配りが常に行き届いていて、よく働く人たちだった。心からのありがとうを言って、チップを渡して、"I hope I can be back here and see you again" と言って別れた。本当にもう一回ここで会えたら嬉しいな。

          

夕食は、私達の泊まったホテルが経営しているレストランに行った。スワードでは一番人気のあるレストランらしい。というか、他に何もないって言った方が、正しいのかもしれないけど。

          

ジャーン、カリブーのハンバーガーです。あの凛々しい野生動物のカリブーをアラスカの人は食べてしまうのです。最初は抵抗があったけど、カネゴンがあまりに幸せそうな顔をして、「美味しい」、と言って毎回食べているのを見て、その笑顔にやられてしまい、挑戦してみることに。肉は固く引き締まっていて、くせのないポークとビーフの中間みたいな味で美味でした。それにしても、カネゴンの美味しいものを食べている時のあの笑顔と、「おいしーい」という、本当に美味しいんだろうなと思わせるあの言葉。懐かしいなぁ。

          

食事が終わっても、まだまだ明るいので、部屋に集まって、みんなで酒盛りの続きを行い、合宿のような夜に。アメリカ版ハプニングTVをみんなで見て、あまりのバカバカしさに、笑い転げたり、呆れたりしながら、宴会の夜は延々と続くかのように思えたのですが、実は明日は、新たなチャレンジをする日であり、長い長い1日になり、私の中では最も過酷な1日になるとは、バカ騒ぎをしている私には知る由もなかったのでした。

まだ続きます!


アラスカへの旅-キャンプを終えて1

2009-10-17 15:37:20 | アラスカ

3日間を過ごしたキャンプ場と氷河に別れを告げて、迎えの船に乗り、一路スワードに向けて出発した。

船は私の気持ちなんかお構いなしに、あっという間に氷河と私の距離を、引き裂いていく。あっという間に小さくなっていく氷河を見ながら、「いつかまたここに来ることがあるのだろうか?」と思った。あるかもしれないし、ないかもしれない。自分が強く望めば、また来ることができるかもしれない。でも同じ条件を再現することは不可能。旅行も一期一会、今この瞬間、この時間はもう二度とない事を感じながら、氷河に「さようなら」をした。

ところで、キャンプもやって、シーカヤックで氷河にも行って、あざらしや白頭鷲も見たが、唯一やり残していることがある。それは、

との遭遇!

巴投げ5段チームに付いていてる、最強の女神は最後まで私達を見捨てず、ラストに鯨との遭遇というエンディングを残しておいてくれたのです!

          

残念ながら証明する写真はこれ一つ。これが鯨だと証明できるのは、一緒に船に乗っていた人だけなんだけど、正真正銘くじらです。信じるか信じないかはあなた次第。

1回だけ、鯨が船の目の前でジャンプしたのです。これ、ホント!その時私達はどうしていたかというと、「あーーー!」と言って指差して、口をあんぐり開けていただけ。よし、次は絶対写真撮るぞと思っていたのですが、2回目はありませんでした。だからこんな写真になっちゃった。

この1回のチャンスにシャッターを切れるかどうかが、プロと素人の違いなのでしょうね。写真集で見るような、見事な鯨のジャンプ姿は、生半可な苦労で撮れるものではないことを実感。

船を止めて、声を押し殺して、鯨の出現を待っている時の時間はロマンがありました。

神出鬼没の鯨が、海のどこから現れるのか、じっと海面を見つめて気配を察知しようとしたんだけど、結局は鯨に弄ばれて、ゲームはジ・エンド。簡単にはお目にかかれないから、人々は鯨に夢中になるんでしょうね。

お姿の全ては拝見できなかったけど、その悠然たる存在感と、大きさは十分感じることができました。次なるゲームを期待しています。