3日間を過ごしたキャンプ場と氷河に別れを告げて、迎えの船に乗り、一路スワードに向けて出発した。
船は私の気持ちなんかお構いなしに、あっという間に氷河と私の距離を、引き裂いていく。あっという間に小さくなっていく氷河を見ながら、「いつかまたここに来ることがあるのだろうか?」と思った。あるかもしれないし、ないかもしれない。自分が強く望めば、また来ることができるかもしれない。でも同じ条件を再現することは不可能。旅行も一期一会、今この瞬間、この時間はもう二度とない事を感じながら、氷河に「さようなら」をした。
ところで、キャンプもやって、シーカヤックで氷河にも行って、あざらしや白頭鷲も見たが、唯一やり残していることがある。それは、
鯨との遭遇!
巴投げ5段チームに付いていてる、最強の女神は最後まで私達を見捨てず、ラストに鯨との遭遇というエンディングを残しておいてくれたのです!
残念ながら証明する写真はこれ一つ。これが鯨だと証明できるのは、一緒に船に乗っていた人だけなんだけど、正真正銘くじらです。信じるか信じないかはあなた次第。
1回だけ、鯨が船の目の前でジャンプしたのです。これ、ホント!その時私達はどうしていたかというと、「あーーー!」と言って指差して、口をあんぐり開けていただけ。よし、次は絶対写真撮るぞと思っていたのですが、2回目はありませんでした。だからこんな写真になっちゃった。
この1回のチャンスにシャッターを切れるかどうかが、プロと素人の違いなのでしょうね。写真集で見るような、見事な鯨のジャンプ姿は、生半可な苦労で撮れるものではないことを実感。
船を止めて、声を押し殺して、鯨の出現を待っている時の時間はロマンがありました。
神出鬼没の鯨が、海のどこから現れるのか、じっと海面を見つめて気配を察知しようとしたんだけど、結局は鯨に弄ばれて、ゲームはジ・エンド。簡単にはお目にかかれないから、人々は鯨に夢中になるんでしょうね。
お姿の全ては拝見できなかったけど、その悠然たる存在感と、大きさは十分感じることができました。次なるゲームを期待しています。
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