セックスと科学のイケない関係

2012-01-13 14:38:25 | 日記
メアリー・ローチ著  NHK出版

タイトルに魅かれて買ったわけではない。前回紹介した『わたしを宇宙に連れてって』の彼女の軽妙洒脱な文章、女性にはめずらしいセクシャル・ブラックユーモア(という言葉があるかどうか知らないが)をもう一度読みたいと思ったからだ。期待は裏切られなかった。テーマがテーマだけに当たり前か。
本書でわかったこと。そのひとつは「人類にとってセックスは永遠の悩み大きなテーマなのだ」ということ。しかも、洋の東西、時代を通して共通なのである。とても笑えない話もあるが、このブログを読んでいる方にも該当する話もあるので、詳細は省きます。つまり、そのくらい人類全般に普遍のテーマだと言うことです。
もうひとつは、著者が好奇心旺盛なこと。取材で得たことを確認するために、自ら試したり(時には夫君を引きずり込んで、オーガズムの際の肉体的変化のために実験台に上ってしまう)している。その勇気(というか蛮勇というか)には驚嘆する。
小難しいことは脇に置いておいて、面白く読める本です。ここに紹介されている治療法を試してみたい時があるかもしれませんが、その時は彼女のブラックユーモアを真剣に読むことをお勧めする。