悪党たちの大英帝国

2020-08-31 14:35:12 | 日記

君塚直隆著  新潮選書

抜群に面白い! ヘンリ8世,クロムウェル、ウィリアム三世、ジョージ三世、パーマストン子爵、ロイド・ジョージ、チャーチル。英国史ではお馴染みの人達である。
ところが、著者は彼等はとんでもない悪党達だったというのである。しかも!彼等がその時々の英国の基礎を創った英雄でもあるというのである。これを噛み砕いて言うと……本書の内容そのものになってしまうので、日本でいうと織田信長みたいな人、というのが分かり易いかもしれない。彼は戦国時代に終止符を打った最初の武将だった(天下統一)。しかし、同時に叡山全山の僧侶、僧兵、女子供を焼き殺した男であり、部下に裏切られ、焼き殺された男でもある。
つまり、英雄でもあり、悪党でもある。教科書には載っていない英国史。いやぁ面白い!!


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