幕末の女医、松岡小鶴 -柳田国男の祖母の生涯とその作品-

2016-09-12 08:52:26 | 日記

門 玲子編著  藤原書店刊

タイトルが不適切である。
私はてっきり「幕末の女医」としての彼女の生涯、女医としての努力や業績がメインの本だと思っていた。が、それは略歴の一部として扱われていて、全体の五分の一弱にしか過ぎない。メインは彼女の『子鶴女史詩稿』の全訳であった。
もちろん、それはそれでたいへんな労作なのであろうが(私はこの分野は得手ではないのでパラパラと眺めただけだが…)、私は付記だと思っていた。著者を良く知らなかった私のミスだが、タイトルにはそぐわない。タイトルを工夫べきだった。