江戸人の教養  -生きた、見た、書いた。-

2020-12-20 14:36:08 | 日記

塩村 耕著  水曜社刊

 面白い本を見つけた。江戸時代の教養人(武士、僧侶、町人、公卿、その他)が、市井の暮らし、修養、矜持、奇談、笑い話、噂話、色の道と実に様々なジャンルを書いた話を集めた本。
このような物が残っていたのは、日本は世界に誇る古典籍大国であることであるが、それと同時に江戸時代に発展した藩校、寺子屋とぃった教育機関存在と、版元(出版社)の存在だろう。読みて、書きてが揃っていたのである。
面白い! これ、飽きない。一気に読まない方がいい。そして、誰かに話したくなること請け合い!

 


医者は患者の何をみているか  -プロ診断医の思考-

2020-12-20 09:52:32 | 日記

国松淳和著   ちくま新書

「あなたが病気になった時、医者に求めることは、何だろうか?」 病名? 診断? 治寮?
私は、治してくれればそれで十分。難しい診断説明や病名はどうでもいい、というか、さっさっと家に帰りたい。なにしろ病院は苦手なのだ。
ところが、そうでもないらしい。症状の原因が分からず、診断名もはっきり言われない、ということでいろいろな病院や科を回る患者が結構いるらしい。本末転倒じゃないかな……?
「医者は患者の何をみて、診断しているのか」 その答えが本書。患者は、治して貰えればいいのだ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本の最終講義

2020-12-02 14:57:44 | 日記

角川書店刊

ほぼ一ヶ月かけて読了した。帯に「知の巨人たちが歩んできた人生と学問の総決算」とあるように、日本を代表する学者の最終講義を集めた本。総ページ750ページ゛、誰にでも勧められる本ではないが……大学を卒業して恩師の最終講義を聞いた人って意外と少ないのではだろうか? 仕事が忙しい働き盛りだったに違いない。私も、そうだった……。
という訳で、収録されている先生たちを列記してみる。思い当たる先生がいるかもいれない。その方は、ぜひ読んでみたら良い。
鈴木大拙、宇野弘蔵、大塚久雄、桑原武夫、貝塚茂樹、清水幾太郎、遠山 啓、中村 元、芦原義信、土居健郎、家永三郎、鶴見和子、猪木正道、河合隼雄、梅棹忠夫,多田富雄、江藤 淳、網野善彦、木田 元、加藤周一、中嶋嶺雄、安部謹也、日野原重明。
この中に、私の恩師が二人居る……恩返しできていない! 嗚呼。