パスタでたどるイタリア史

2012-01-09 15:16:28 | 日記
池上俊一著  岩波ジュニア新書

パスタが好きな人は多いと思う。パスタ(スパゲッティ・ラザーニャ・マカロニなどいろいろあるが)は、同時にこれらパスタはイタリア料理の代表でもある。
ところで、質問。「パスタ」と「イタリア(国・人・料理)」、どちらが古い言葉だと思いますか?
答えは、「パスタ」。4世紀末にはラザーニャに似たレシピが表れている。イタリアは1861年にビィットオ・エマヌエレ二世がイタリア王国の初代王になり、「イタリア」という言葉が認知されたそうである。
本書は、タイトルが示すようにパスタの歴史を辿ることで、イタリアの歴史(政治・経済・文化・もちろん料理)を描こうと言う意図のもと執筆されている。その目論見はある程度成功しているのではないか。
本文中に、イタリア各地方のパスタ料理がコラムで紹介されている。形状・材料・味付け様々でなかなか面白い。パスタが好きな人には必読のコラムだ。

追記 パスタのソースで言えば、日本で創作されたものもあるそうです。納豆、明太子、餡子スパゲッティもあるそうです。こうしたバリエーションは各国にあるのでしょうネ。……餡子はブラフです。でもありそうな気がして……。