坪松博之著 たる出版刊
開高健の本はもう出ないと思っていた。でも、こういうアプローチがあったのですね。開高健というと、コピーライターは、彼の仕事を語る時には最初のホップという捉え方が多かったのだが、本書は壽屋宣伝部員のコピーライター・開高健に特定して書かれているところがいい。
古い、新しいではない。コピーライターが一人前として評価されるには何が必要なのか、センスにどう磨きをかけるのか、がよく分かる。人によっては運が良かった、時代が違うと言うかも知れないが、真実必要なものは何かを教えてくれる。コピーライターを志す人はぜひ読んだ方がいい。
私にも経験があるが、まぐれ当たりはある。それを持続させるのは、運でも、時代でもない!