小山 騰著 藤原書店刊
なんとも奇妙な本。朝日新聞の書評欄を見て買った。著者はケンブリッチ大学図書館日本部長。さすがと言うべきか、おそらく日本ではこれまで紹介されなかったであろう、英国で発掘した資料を駆使して、英国王室を含むヨーロッパの君主が刺青の熱狂的なファンであったことが、これでもかとばかりに披露されている。
しかも、明治に入り日本では刺青が禁止されたのに対し、英国、ヨーロッパ、アメリカではこれを境に大流行したと言うのだから皮肉な話である。
だが、これをもって英国との親善交流があった、と言われると首を傾げてしまう。いずれにせよ、かなりマニアックな本。図版、写真が豊富なので見ていてあきない。
なんとも奇妙な本。朝日新聞の書評欄を見て買った。著者はケンブリッチ大学図書館日本部長。さすがと言うべきか、おそらく日本ではこれまで紹介されなかったであろう、英国で発掘した資料を駆使して、英国王室を含むヨーロッパの君主が刺青の熱狂的なファンであったことが、これでもかとばかりに披露されている。
しかも、明治に入り日本では刺青が禁止されたのに対し、英国、ヨーロッパ、アメリカではこれを境に大流行したと言うのだから皮肉な話である。
だが、これをもって英国との親善交流があった、と言われると首を傾げてしまう。いずれにせよ、かなりマニアックな本。図版、写真が豊富なので見ていてあきない。