復路:4月2日(日) 天王寺→大阪 :大和路快速 大阪 →米原 :快速米原行 米原 →大垣 :特別快速浜松行(大垣で乗換発生) 大垣 →豊橋 :特別快速浜松行(豊橋で運転中止) 豊橋 →浜松 :普通浜松行 浜松 →三島 :こだま548号 三島 →横浜 :普通東京行 横浜 →橋本 :横浜線普通 橋本 →八王子:横浜線普通 運賃:¥4,110+青春18きっぷ1回分
今週は、昼間早めに大阪から引き上げて、交通費を節約するつもりでいた。
快適かつ格安の昼間の東海道移動を狙うなら、静岡から例の特別普通列車を利用する以外には考えられない。このコースは、何度か経験済みであり、大阪発14時30分の新快速に乗り、米原で特別快速浜松行きに乗換え、浜松~静岡間でこだま586号に乗車すると、静岡19時33分発特別普通列車東京行きに(ダイヤ改正で19時33分発となった)連絡している。
もちろん、途中、新幹線に乗車するわけであるから、¥2,230の追加投資が必要だが、これくらいなら知れている。着席さえできれば、総額たった¥4,530で、快適なシートに身を委ね、東京まで移動できる。コストパーフォーマンスは最高である。3度の乗換も長旅の気分転換には丁度良い。
ただし、これも、定時運行が確保されての話である。一度、どこかでダイヤが乱れると、かつて2度も経験したように、とんでもないことになる。
1度目は、静岡で特別普通列車東京行きの運転の見通しが立たなくなった。2度目は、新快速長浜行きがすごく遅れ、危うく乗り遅れそうになった。そして、今回、3度目のトラブルに遭遇してしまった。このコースは6回チャレンジしているが、トラブル続きなのはなぜだろうか?
最寄駅から阪和線で天王寺まで向かい、そこから、大和路快速で大阪に出る。ここで、大阪発13時55分発の快速で米原に向かう。着席するためにあえて、新快速は避ける作戦に出る。
さすがに快速は空いており、6両編成ではあるが、どこから乗っても座れてしまう。そして、14時30分発の新快速より先に米原に到着するのがミソである。特快浜松行き待ち行列の先頭に立てる。小生は快適さを追求するためには、ある程度は所要時間を犠牲にするのも止むをえないと考えている。
以前にも紹介したが、この快速に乗ると、特快浜松行より一本先の特快豊橋行きに、ぎりぎり連絡している。もし、特快豊橋行きが空いていたら、そちらに乗ることも考えていた。
しかし、...特快豊橋行きは、たった2両編成で、山手線のラッシュ並に激しく混雑している。たしか、ダイヤ改正前は4両だったはず、ダイヤ改正で2両に減車された?? しかし、酷いものである。18きっぷシーズンの休日は、米原~大垣は混雑するのが分かっていながら、たった2両で運行するなんて、JR東海は一体、何を考えているのか?
小生は、浜松まで行くので、混んだ特快豊橋行きは当然のようにパスする。そして、次の特快浜松行きの乗車目標△△を確認して、荷物を置き、順番を取る。当然、先頭である。
ところで、米原駅には、井筒屋という立ち食い兼駅弁屋がある。覗いてみたら、美味そうな駅弁があったので、夕食にはまだ早いが、購入しておいた。後述するが、ここはお勧めである。是非、米原に立ち寄ることがあれば、覗いてみて欲しい。ただし、うどんより、ソバの方が良い。
しばらくすると、大阪発14時30分の新快速が到着し、行列は一気に後ろへ伸びる。いくら列が伸びようが列の先頭なので、一向に気に留めない。
やがて、特快浜松行きが入線する。が。ここで目を疑った。やってくるのは2枚扉の列車である。幸い、△△のすぐ左に、黄色の↑↑(2枚扉用の乗車目標)があるので、一歩左に寄る。列車は扉が↑↑の位置で止まる。さぁ。こうなると大変、列が乱れて、ちょっとしたパニックになる。気の毒なのは、先頭に並んでいた人である。小生のように機転を利かすことができれば良いのだが、運が悪いと、着席できない場合もある。
騙したな。アナウンスと違うやんけ!! それとも、JR東海とJR西日本との連携ミスか? 教訓、米原駅で大垣方面列車の乗車目標に並ぶ時には、↑↑が近くにある△△に並ぶべし、万一、予定と異なる種類の列車がやってきても、すぐに対応できるから。
とにかく、速やかに乗り込んで、着席する。4両編成で座席数が多いためか、席にあぶれた人は1両あたり10名程度と、比較的少ないようである。先の特快豊橋行きの殺人的ラッシュと比べたら、可愛いものである。
乗り込んでようやく落ち着いた頃、耳を疑うようなアナウンスが流れた。”本日、落雷による車両不良のため、この特別快速浜松行きは、大垣で乗換となります。予めご了承ねがいます。”落雷による車両不良って一体どういうこと??? JR東海よ、もうすこし、理解できるアナウンスを流せ。推測するに、恐らく、落雷の影響で、一部の車両が使えなくなったため、車両運用に支障をきたしているということだろう。さっきの、特快豊橋行きが2両編成で運行されていたのも、多分、そのためなのだろう。
しかし、予めご了解願いますとはどういうことか? もし、了解しないと言えば、新幹線にでも乗せてくれるのか? もうちょっと言葉を選べ、”誠に申し訳ございません”とか”ご不便をおかけいたします”とか言うのが普通だろう。全く、JR東海の社員教育は、どうなっているのか? もし、JR東海の関係者がこのブログを見ることがあったら、ぜひ猛省して欲しい。
と怒っても、乗ってしまった以上はどうしようもない。非常に憂鬱ではあるが、上りでも大垣バトルが発生してしまうのだろう。最初から、これが判っていたら、もっとドア寄りの席に座ったのに。
大垣より一つ手前の垂井で席を立ち、扉付近に移動し、大垣バトルに備える。事情を察知している旅人たちは、早め早めに扉近くに集ってくる。
まもなく、大垣です...と到着のアナウンスが入るが、ここで、再び耳を疑った。なんと、この列車は1番線に入線し、5番線に停車中の浜松行きに乗り換えるように。とのこと。信じられない。正に、朝の大垣バトルそのものではないか。せめて、この列車を6番線に入れてホーム向かいの5番線の列車の乗り換えるとかの知恵はなかったのか?
幸い、立っていた扉は階段に近く、扉が開くや、すぐに階段を駆けあがる。いざとなったら、慣れている者は強い。階段を駆け降りて前方にダッシュ、無事、席にありつけたが、乗り換えるのは、たった2両の浜松行き、先ほどの列車からの乗り換え客が次から次へとやってきて、直ぐに激混みとなる。
しばらくすると、後ろに2両増桔するとアナウンスがあり(もっと早よ言え!!)、一部の乗客はそちらに移る。しかし、いつまでたっても増結作業は完了しない。すし詰めの車内の中、一刻一刻と時が流れていく。
結局、約17分遅れで4両編成で大垣を発車。この時点で、次に予定していたこだま586号に乗車できる可能性はきわめて低くなった。
実は、もし何らかの事情で、予定していたこだま586号に乗り遅れた場合を想定し、どうするべきかは検討済みであった。我ながら準備周到である。
もし、浜松で、一本後のこだま548号に乗車した場合には、三島まで行けば、静岡発の特別普通列車に乗り換え可能である。あるいは、いっそ、普通列車を乗り継いでも今夜中に帰ることはできる。不幸にして、今、まさに、そのような状況になりつつある。
列車の中で、携帯でJR東海の列車運行状況をチェックするが、特に何も異常表示されていない。ということは新幹線は平常通り運転されているということだろう。また、JR東日本でも東海道線の遅れが表示されていない。恐らく、静岡地区では平常通り運転されている可能性が高い。ということは、静岡発の特別普通列車乗車を諦めるか、追加投資をして、三島まで行くしかなさそうである。
仕方がない。青春18きっぷの宿命である。
それにしても、相変わらず、車内は無茶苦茶混んでいる。立っている人はホント気の毒である。JR東海も、編成を増やすとか、もうちょっと考えれば良いのに。
そうこうしているうちに、名古屋に到着。
名古屋で、突然、車掌が信じられないアナウンスを流した。これで3度目であるが、今度ばかりは怒りで爆発しそうになった。”本日、都合により、この列車は豊橋止まりとなります。浜松へお越しの方は、豊橋で後続の列車にお乗り換え願います”
何という身勝手な、乗客を一体、何だと思っているのか? おまけに、しゃべり方が非常に事務的である。すぐ後ろに座っている中年夫婦も怒っていた。なぜ、豊橋で運転をうち切るのか、説明が全くない。浜松まで行く必要があるから、この列車に乗っている。例え遅れても、終点まで行くべきだろう。もし、18きっぷでなかったら、遅れを取り戻すため、豊橋から新幹線に乗せるように本気で交渉したいところである。
多くの立ち客を乗せたまま、列車は約20分遅れで豊橋に到着。浜松へは、ホーム向かい側に止まっている列車に乗れという。浜松行きはたった3両編成。到着前から座席は既に埋まっている。
仕方なく、つり革につかまる。乗車時間はただが30分である。ここは我慢するしかない。
浜松行き普通は、遅れている後続の豊橋止まりの新快速に連絡し、8分遅れで発車。この程度の遅れなら、予定より一本後のこだま548号に十分間に合うし、浜松で切符を追加購入する時間もある。
浜松到着。ここで、緑の窓口へ行き、静岡~三島の新幹線の切符を追加購入する。せめてもの慰めは、浜松~静岡、静岡~三島と分割購入の形になるので、浜松~三島を通して購入するよりも¥500位安くなったということぐらいである※。新幹線ホームに入る。※ 通しで購入すると、¥4,620
こだま548号はほぼ定刻に到着。新大阪始発のこだまではあるが空いている。東海道乗り継ぎの中で、最も心が安らぐ時間である。
ここで、夕食にする。
米原駅ホーム、井筒屋で購入したのは牛肉弁当。大垣駅で鞄を抱えて走った割には、中身は崩れていない。多少、肉汁が飯にしみこんでしまったが、はっきり言って旨い。これは、お薦めである。あまり有名ではないけれども、旨いものは旨い。米原で列車待ちをする機会があれば、ぜひとも、賞味されたし。
腹が満たされると、旅の疲れが睡魔を誘う。携帯のアラームをセットし、折りたたみ椅子をとり出して、足を伸ばして熟睡する。
気がついたのは、新富士を出発したころである。まもなく、三島。さっき乗ったばかりなのにもう降りなければならない。
三島駅で降りるのは初体験である。在来線ホームまで近いように見えて、案外遠い。
途中、水浸しになっている箇所がある。案外、雨が強く降ったみたいである。また、”現在は通常通り運転されています”という掲示が貼り出されている。と、いうことは、先程まで、ここでもダイヤが乱れていたのか?? そういえば、新幹線も5分程度遅れていた。
”次に参ります列車は、普通列車東京行きです。”というアナウンスが流れてひと安心。通常通り運転という先程の掲示は嘘ではないようだ。
ほぼ定刻の20時38分、静岡始発の特別普通列車が到着。さすがに、三島まで来ると2席空いているシートは皆無なので、行儀よくお休みになっている人の隣、通路側に座る。
しかし、乗った時から気になっていたのだが、なんとなくカビ臭い。そうか、この車両は、特急東海では喫煙車両として使われていたのたった。おまけに、雨のためエアコンが湿気を吸って、一気にかびが繁殖したのだろう。しかし、今更、乗り移るのも面倒なので、我慢して座りつづける。
車内では、ひたすら、本日のJR東海の悪態を克明に記録する。別に車掌一人が悪いのではない。トラブル発生時の情報伝達やコントロール体制の脆弱さは、企業全体の問題なのだろう。
やがて、列車は、横浜に到着。予定通り、ここで横浜線橋本行きに乗り換え、橋本で再び乗り換えて終点八王子に到着。
快適格安の旅のはずが、ほんのちょっぴり快適、少しだけ安い程度にランクダウンしてしまった。
ホント、物事は、計画通り行かないものである。せめてもの慰めは、旨い駅弁に巡り合えたこと。それだけでも良しとするしかない。