復路:8月2日(土) →大阪 :大阪環状線 大阪 →尼崎 :普通新三田行き 尼崎 →米原 :新快速長浜行き 米原 →大垣 :新快速豊橋行き 大垣 →品川 :ムーンライトながら 品川 →横浜 :普通小田原行き 横浜 →成田空港:快速エアポート 成田空港→東京 :快速エアポート 東京 → :中央線快速 運賃:青春18きっぷ2回分+¥510+¥750
【第一話より】
新快速長浜行きは12両も繋いでいるくせに、かなり混んでおり、当然座れない。
先頭か最後尾なら、空席があったかもしれないが、米原バトルで不利になる。
まぁ、一駅の辛抱である。乗客の仕草を具に観察していると、大阪で下車するかどうかは判別できるので、予め幾つかの狙いをつけておく。
大阪到着。
半数以上の乗客がここで降りて、予定通り座席を確保する。しかし、降りた乗客よりも多くの乗客が乗り込んできて、酷い混雑で出発。
新快速長浜行きは、ほぼ定時運行で、夜の東海道を東へと進む。
近江八幡を過ぎても乗車率は100%以上で、能登川を越えたあたりで、漸く空席が目に付くようになる。久しぶりに、新快速で遠出したが、混雑ぶりに辟易となる。
彦根を過ぎて暫くすると、荷物を片づけて、扉の前に立つ。
米原駅では、なぜか扉は自動開閉では無いので、タイミングを見計らって扉開閉ボタンを押して、ホームへ飛び出す。
ホームに降りたって躊躇する。駅の様子が変わっている。跨線橋も新しくなっている? 何やら工事中の様で勝手が違う。
しかし、急がないと...重い荷物を担いで階段を駆け上がり、走り、そして8番ホームを目指すが、小生の知っている米原駅と違う。
戸惑いを隠せない。
なんとか、階段を駆け下りて、8番ホームに降り立って暫くすると、丁度、オレンジ色の帯を巻いた列車がやってきた。
いつもより早くないか??と思いつつ、扉が開いて乗車。予定通り席にありついてほっとする。
野洲行きの新快速に乗り遅れたが、これで、帳尻は合った形になる。
でも、妙に空いている。いつもなら、扉が開くと直ぐに席が埋まるはずだが。と思っているとアナウンスがあった。
”この列車は、遅れております、定刻21時54分発新快速豊橋行きです....”自宅を発つ前には、JR西日本の列車運行状況を調べるのが常であるが、流石にJR東海のダイヤまでは気にかけてはいなかった。この分だと、ムーンライトながらの大垣出発も遅れる可能性が高い。
当該豊橋行き新快速は、22時31分発の大垣行きの普通列車の代わりに、はるか54号(22時26分着)と接続を取って29分に出発。35分の遅れである。
約30分後、大垣に到着。
丁度、祭りと重なっているようで、ホーム内はごったかえしている。そして、異様に蒸し暑い。ダイヤの乱れを考慮して、10分出発を遅らせた臨時ムーンライトながらを見送って、一度、改札外へ出る。
ニコチン補給とトイレを済ませて、再びホームに戻るが、定期ムーンライトながらも出発が5分遅れるとの事。
23時20分頃に、ムーンライトながらが漸く入線。所定の席に着いて出発を待つ。
23時25分大垣を出発。終点東京に向けて長い旅が始まる。
再び、今宵の宿はムーンライトながら東京行きである。
これだけ何度もこの列車に乗っているが、到着駅と時刻の案内の時に、373系のメロディチャイムを初めて聞いた。東京口ではまず流さない。
1号車なので、本来検札は早いはずだが、尾張一宮を過ぎて漸く車掌がやってきた。どういう分担かは不明であるが、このペースだと、豊橋到着までに検札は終了しないかも知れない。
今宵は指定席満席のアナウンスが無かったから、恐らく、若干の空席もあったのだろう。幸い、名古屋、豊橋を過ぎても小生の隣は空席だったので、2席使って眠ることにする。
耳栓とアイマスク、空気枕をセットし、鞄を足置きに使う....が、ここ1年以上もこの列車に乗っていないので、体が最適ポジションを忘れてしまっている。
結局眠れたのは静岡を過ぎたあたりだろうか?
強力な耳栓のお陰で、車内放送が再開される横浜でも目覚めることなく、下車予定の品川到着直前に、携帯のバイブで目が覚めた。
慌てて、荷物を収納して、列車から降りる。
いつもながら、降りてしまうと呆気ないのが夜行列車の旅。
時刻は5時前。ここで、品川始発の小田原行きに乗り換えて、横浜まで逆行する。
【続く】