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『海賊とよばれた男 上』 百田尚樹

2012年08月30日 | 
百田尚樹さんの新刊は、上下巻の書下ろしです。

著者が同業者の友人から聞いたという、「日章丸事件」を調べるうちに
一人の気骨ある経営者の95年の凄絶な生涯を知る事となるのです。

  ――なんという凄い男がいたんや!
  私は「この男を書きたい!」と心から思いました。
  いや――書かねばならない!
  この素晴らしい男を一人でも多くの日本人に知ってもらいたい!
  それが作家としての使命だ。(著者コメントより)

その男とは、出光興産の創業者・出光佐三氏です。



  この作品は「小説」という形を取っていますが、登場人物はすべて実在しました。
  そしてここに描かれた出来事は本当にあったことです。
  この奇跡のような英雄たちの物語が、
  一人でも多くの日本人に届くことを心から願っています。(著者コメントより)

著者のコメントは、上巻を読み終わってから読んだのですが、
それを知らなくても、
読み始めてすぐに著者の主人公に対する熱い気持ちに気が付きます。

主人公の国岡鐵造は、男気にあふれる信念の人です。
その魅力に引き寄せられるように、人が集まり、難局を一つ一つ乗り越えていくのです。
人生そのものが、まさにドラマで
物語は息もつかせぬまま、一気に読ませてしまいます。
こういう物語を書かせたら、百田さんはお手の物という感じです。

上巻は、終戦の年、借金だけが残る「国岡商店」再生への第一歩から始まり、
主人公国岡鐵造の若き日々が描かれています。
下巻はまだこれからですが、これからいよいよメインとなる「日章丸」が登場です。
読むのが待ち遠しいです。。


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