イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

ユルミウチニサン=子供の日

2006-04-25 04:40:57 | イズミル暮らし・イズミル案内
 
中等部の生徒達による開会の挨拶=誰も聞いていない。

4月23日はトルコの「国民議会設立記念日」及びトルコ共和国建国の父ケマルアタトュルクが子供たちに贈ったと言う「子供の日」でした。
私たちの姪っ子ビルテンが学校の行事で「日本人になる!」と宣言して以来、皆様からもたくさんの色々なアイデアをコメントしていただきありがとうございました。結局「花笠音頭」を半纏姿、背中に花笠を背負って踊ったら?という案を義妹に提供したのですが、担任の先生の好みで長い着物ではないと「日本人だとわからない!」と言うことで仕立て屋にそれらしきものを作ってもらい、振り付けは、あのスピルバークの映画SAYURIを参考に義妹と姪っ子のペアになる子供の母親が創作しました。音楽は「花笠音頭」。

 出番を待つ準備クラス(1年生にあがる前)の子供たち

学校へ10時に行くと狭い校庭は既に人であふれていました。「日本人姿」のビルテンが私を見つけて抱きついてきました。朝の9時に美容院へ行って「切れ長の目」風に化粧をし髪の毛も日本髪風に結ってもらったせいでいつになく大人っぽいビルテン。着物風衣装いかがですか?帯部分は前にもうしろにもパールっぽい飾りが縫い付けてあり、髪にさした簪は焼肉用の串!に同じくパールをくっつけてあります。踊りやすいように裾を広くとったので何となく韓国のチマチョゴリ風にも見えます。

 2人の新日本人?謎の東洋人といった感じでしょうか

ビルテンのクラスは世界の踊り?と言うことでメフテル(オスマントルコ軍楽隊)、日本、スペイン、エフェ、アフリカの順に2分程度でそれぞれをイメージした踊りを踊りました。

 扇子を使って

花笠音頭の音楽が青空に響き、毎日練習で聞いていたクラスの子供たちがみんな歌詞を口ずさんでいるのが微笑ましかったです。

 出番が終わっていい気持ち♪

どこの国でも学校の行事で我が子の晴れ姿をカメラにおさめたい親達の姿は同じ、でもここはトルコです。子供たちの席も親達の席も先生の席もなく、校庭に全員が立ちっぱなし。そして我が子の出番の時は必死にカメラで追っていますが、それ以外は全く我関せずで校長先生の挨拶の時も、先生の1人が激情して詩を朗読した時も校庭は騒音の坩堝。ただ一度だけ国歌斉唱で前奏が流れた時だけは誰一人声を出さず静まり返りました。隣にいた人が「ずっと国歌を流しているといいわ」と言っていました。同感。

 
3年生になるとさすがに動きがトルコ人らしくなり、腰振りも上手に

ビルテンの出番が終わると、義妹は担任の先生に「先に帰ります」と言ってさっさとビルテンを連れ私たちと一緒に帰って来てしまいました。なんともおおらかと言うかいい加減と言うか…いいのかなあ。

 帰り道、風船を買ってもらいました。いつも人は私を見るのに、今日はビルテンに注目でした。




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