イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

SEKIZ KOSELI KASKET(八角帽)

2011-12-05 01:20:54 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミルでHATAY GUNLERI(HATAY週間)があってから2ケ月、今週はELAZIG GUNLERIがありました。HATAY GUNLERIで味をしめ、今回は義妹親子を誘って出かけました。トルコ東部ユーフラテス川が流れるELAZIG、未踏の地です。会場に入ると伝統的な服装をした男性達が土地の音楽を演奏しています。お聞かせできないのが残念ですが、太い声の響きがとてもすばらしい。エリフ嬢、真ん中に座らせてもらって記念撮影です。

この地方の男性達がかぶるのはSEKIZ KOSELI KASKETと呼ばれる八角帽。これにシャルワルと呼ばれるもんぺの様なズボンをはいて、歩く姿を見るとちょっとタイムスリップしたような気がします。皆さんいいお顔をしています。

この八角帽、だてに八辺あるわけではないのです。8つの辺にはそれぞれこめられた意味があります。

1.COMERTLIGI(気前の良さ)、2.MERTLIGI(男らしさ)、3.DURSTLIGI(誠実さ)、4.YIGITLIGI(勇敢さ)、5.CALISKANLIGI(勤勉さ)、6.MISAFIRPERVERLIGI(親切に客をもてなす)、7.ALCAKGONULLULUGU(謙虚さ)、8.VATANPERVERLIGI(愛国心)。

八角帽をかぶる人はこのすべてを心がけ、誇りを持ってかぶっているのだそうです。かっこいいですね。こんな風にSEKIZ KOSELI KASKETを売っているスタンドもありました。最近は女性用もあるそうです。

美味しいものももちろんたくさんありました。食いしん坊の義妹は大興奮で「天国に来てしまった!」と言っていました。少しずつ何種類か買って皆おなかいっぱい。もっと食べたいものはあったのですが・・・。

上の写真はICLI KOFTE(イチリキョフテ)と言ってひき割り小麦で作った皮の中にキョフテ(肉団子)を入れて茹でたもの(揚げたものもあります)。このお姉さん、売っている間中踊りまくりでとても楽しい人でした。

こちらの写真はPESTIL(ぺスティル)。葡萄や桑の実、杏などを煮詰めたものから作られているそうです。中にはヘーゼルナッツや胡桃が入っています。ゴムみたいな食感ですが、食べ始めるとちょっと癖になるのです。トルコ81県、毎月どこかの県から来てくれたら通い詰めてしまいそうです。

 

 

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かわいいエリフw (coskun)
2011-12-05 16:30:11
久しぶりにコメ。
かわいいエリフ嬢と美味しいものに釣られてしまったw
かっこいい帽子!
もちろんメフさんも買った?!
見たいナァ~~~
 そんなわけで、慌しさから開放した厨房より
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coskunさん (yukacan)
2011-12-06 01:27:03
コメありがとうございます。体調元に戻りましたか?
帽子、メフは買わないよー。私に買わせようとしてたけど…。でもさ、coskun一家には似合いそうだなあ。
エリフは「今日はすごくお金使っちゃったね」と言ってました。
年末に向けてお忙しいでしょうが、身体に気をつけてね。
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Unknown (Andi)
2011-12-06 07:24:40
エリフちゃんって、不二家のぺこちゃんに似てない?かわいー!

八つの辺の意味に感動です。ELAZIGには海がないのね。IZMIRに来て感激してたんじゃない?

こういう北海道物産展風の催しって、大好き!夏に行った時にあればいいのになぁ~。
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Unknown (不思議な世界旅行)
2011-12-06 17:17:12
正直聞いたことのない地名ですが、メソポタミアな川が流れているところなのですね。端っこにあるのかと思ったら、地図で見るとかなり中よりなのですなあ。
八角帽は女の人がかぶっても似合いそうです。
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Andiさん (yukacan)
2011-12-07 07:27:12
エリフは髪の毛を切ってから、ぺこちゃんに似てきましたね。まん丸だし。
ELAZIGの人たち、海を見たことないかな。こういう出張も結構あるかも。私は海がないところでは息がつまりそうになります。
私も物産展大好き!でも夏はないでしょうねー。皆暑くて働かないもの。6月から9月はないと思います。それ以外に来てー。
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不思議な世界旅行さん (yukacan)
2011-12-07 07:28:55
実は私も、今回地図を見るまではもっと国境近くの県かと思っていました。トルコは広いんですね。
八角帽かぶって歩いている女子がいたのですが、写真写せませんでした。かわいらしかったですよ。
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Unknown (cake)
2011-12-08 08:30:35
トルコでも、地方によって音楽は違ってくるのでしょうか、違うでしょうね。きっと素敵な歌声だったのでしょう。
実は私は、コーランを読んでいるのを聞くのも好きなのです。中身が分からずに、音楽として聞いているのかも知れません。勿論、日本のお坊さんのお経も、人によっては上手い(上手くない)があって、数人が一緒に読経するとコーラスになって聞こえます。有り難くて眠気が・・・おっとっと。

食べ物の種類も沢山ありますね。味見だけでお腹がいっぱいになりそうです。
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トルコは広い (arz2bee)
2011-12-08 08:50:05
yukacanさんのブログでトルコの見聞が広がり、以前持っていたイメージが変わりました。この二十年でかなり変化もあったようにも思えます。春樹にトルコ再訪の旅行記を書いてもらいたい。
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cakeさん (yukacan)
2011-12-09 07:19:38
音楽の地方による違い、私には大まかな違いしかわかりませんがずいぶん違います。
私もコーランやお経を聞くのは好きです。日本には声明がありますね。サントリーホールの声明コンサートに行ったりもしました。お坊さんの袈裟の色が素敵だし、ワクワクするコンサートでした。
トルコ料理は、皆似ているように見えるのですが、それでも種類は膨大で、食べてみるとやっぱりそれぞれに特徴があるんですよね。人間の血がまじり合ったように食文化もミックスされたものだったり、発祥だったり、面白いです。
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arz2beeさん (yukacan)
2011-12-09 07:26:20
本当にトルコは広いです。今回初めてELAZIGがどこにあるのかわかりましたし…。そしてこの20年の変化も著しいものがありました。日本の昭和30年代から40年代に始まって今日に至る変化をトルコはこの30年位で経験しているような気がします。雨天炎天で紹介されたトルコは、もしかしたらあまり変わっていないような気もします。そして日本にいて旅行をしていた時よりもトルコに住むようになってからの方があの辺への距離は果てしなく遠くなってしまったような気がするのです。
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