山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

裏六甲・不動岩(リードしなければ享受することはできない)

2016年07月16日 | 岩登り
2016年5月29日(日)
『山の会』
<裏六甲・不動岩>
■参加者:安部ちゃん、最くん、ゆうさん
<リードしなければ享受することはできない>
東壁の中央部のルートは、ピンが多いしクライミングそのものは平易だからと、最くんと安部ちゃんの許可があって、昨年の11月1日に蓬莱峡でⅡ~Ⅲ級ルートをリードして以来、七ヶ月振りのリード登攀を楽しむ。2本2ピッチをリードし、計2本3ピッチの岩登りをする内にポツリポツリと降雨があり、14時には不動岩を離れ帰路に着いたのだが、僅かな本数と少しの時間の岩登りであったにもかかわらず、その帰路では、我が脚腰にかなりの疲労を感じていた。
2013年の藤内壁前尾根前壁ルンゼ滑落事故で迷惑をかけてしまった安部ちゃんと最くんに、二度と迷惑をかけてはならない、二度と事故を起こしてはならないという思考が働き、至極慎重にゆっくりと登り続け、何事も無くリードできたことに安堵する。先日の仁川では半年ぶりのクライミングゆえリードすることはなかったが、クライミングとはどんな平易なルートであってもリードすることに意義があるように思うし、クライミングはリードしなければ、それを享受することはできないようにも思う。
一本目の登攀をするとき、上部より「ラク!」という声が聞えると同時に、岩らしきものが僕の頭上を通り過ぎ落ちて行った。後に聞いたのだが、結果的には、誰かが落したのは石ではなく、一度目は靴、二度目はカラビナであったそうで、取り付きに居た人間が「ええ加減にせえ!」と叫んだ。
我が眼に止まった生き物は、東壁を攀じるときに岩から岩へと飛翔する一羽のテングチョウと、帰路不動岩下の車道を歩くときに、林中に咲く白花のウツギくらいであったろうか。

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