山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

ムカゴトラノオ(零余子虎の尾)

2017年12月28日 | 植物
2017年12月23日(土)
『ムカゴトラノオ』
<零余子虎の尾>
2013年7月13日、八ヶ岳・大同心直下幕営地のほんの上手、
小さな面積の草叢に白花のムカゴトラノオが伸び上がっていた。
書籍によると[むかご]とは[零余子]と書き、
「花序は細長く、長さ2~10cm、下部の花はむかごとなり、
下部の褐色の花(むかご)は地面に落ちて新苗となる」と記されていた。
零余子を辞書で引くと、
「腋芽(えきが)が養分を蓄えて球状となったもの」とあり、
腋芽は「葉の付け根にできる芽」とあった。
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ニョホウチドリ(ラン科)

2017年12月25日 | 植物
2017年12月16日(土)
『ニョホウチドリ』
<ラン科>
2013年7月13日、八ヶ岳・大同心稜を歩くとき、
[シロバナノヘビイチゴ]の隣に咲いていた薄紅紫の花を、
当時は[ウチョウラン]ではないかと思っていたのだが、
この度書籍を見るなかで[ニョホウチドリ]であることを理解した。
「平凡社・日本の野生植物」には、
[ニョホウチドリ]は[ウチョウラン]の隣に写真が掲載され、
[ウチョウラン]と同じ[ラン科]に属していた。
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比良山系縦走(朽木栃生~地蔵山~林道鵜川村井線)

2017年12月23日 | 山野歩
蛇谷ヶ峰

2017年12月10日(日)
『比良山系縦走』
<朽木栃生~地蔵山~林道鵜川村井線>
[コースタイム]
◆[朽木栃生バス亭]8:55→9:55[コメカイ道出合]→10:30[笹峠道出合]10:35→11:10[イクワタ峠]→
12:12[地蔵山]12:24→[地蔵峠]→13:25(林道鵜川村井線・横谷トンネル北側入口付近)14:00→15:16[村井バス亭]
<慎重にテープを追った筈だ>
慎重にテープを追った筈だ。テープがあってもおかしいと思った時は引き返し、地図を出し確認もした。
2~3度テープを見失うが、踏み跡らしき処を慎重に辿ると、暫くするとまたテープが現れるという状態が続いたりもした。
地蔵山と地蔵峠の道標を確認したが、その後にテープを見失ったときには、再びテープは現れることはなく、
次第に踏み跡らしき処もなくなり下り勾配が激しくなるが、
「此処まで下ったなら何処かに出るだろう」「上り返す元気はない」と前進することにする。
しかし最後の20~30㍍位が急降下となる。断崖絶壁の上に出ないよう注意して下降すると、直径3cm位の金属線が何本も現れた。
それは結果的には、崖崩壊落石防止用金網を支える金属線だったのだが、それらを利用し、次から次へと半ばぶら下がり気味に下降すると、幸いにも林道に飛び出した。
林道に降り立った処より北へと歩き始め振り返ると後方にトンネルが見える。
如何なる名称のトンネルかを確認する為にトンネルまで引き返し、それが横谷トンネルであることが分かり、
自身が今立っているところが横谷トンネルの北側入口であることを理解し、再び北方へと歩く。
そのトンネル間際に左へ下る横谷峠へと続くであろう道があったが、我が脚腰の状態と時刻を鑑み断念する。
林道鵜川村井線をバス停へと歩く1時間余りは、鬱然たる気分が我が脳裏を支配し続けた。
蛇谷ヶ峰頂を踏むことが出来なかったことが心残りだったのだろうか。瞬時にしろ、我が心を捉えて離さないものに出合えなかったからだろうか。
イクワタ峠手前位から雪が現れる。滑り転倒しないよう確実に足を置く。昨日か一昨日に歩いた足跡があった。しかし雪が無くなるとその足跡も消滅してしまう。
今日は人ひとり出合うことは無かった。出合ったといえば、朽木栃生から歩き始めて暫くの処で、駆け去る猿を見掛けたくらいだ。
一糸すら纏っていない猿は、この季節大丈夫なのだろうかと要らぬ心配をしてしまった。
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サザンカ(花弁が1枚ずつ落ちる)

2017年12月21日 | 植物
2017年12月09日(土)
『サザンカ』
<花弁が1枚ずつ落ちる>
「『歩いてきたら』という上さんの言葉に背中を押されてやって来た“くろんど園地”は、意外なほどに暖かい大気に包まれていた。」
と山日記に記している2013年12月23日。
9月の滑落事故以降、初めての山野歩で出合った花は[サザンカ]のみであった。
5弁花の[サザンカ]は、ツバキに似ているのだが、
「花弁が1枚ずつ落ちるところが、ツバキと異なる」と書籍に記されている。
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シロバナノヘビイチゴ(結実した赤色の実)

2017年12月16日 | 植物
2017年12月06日(水)
『シロバナノヘビイチゴ』
<結実した赤色の実>
2013年7月13日、[大同心稜]を上るときに、[ゴゼンタチバナ]同様再三姿を見せた。
また、[大同心稜]に入ったころには、結実した赤色の実も目に留まった。
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ゴゼンタチバナ(花弁ではなく苞)

2017年12月13日 | 植物
2017年11月30日(木)
『ゴゼンタチバナ』
<花弁ではなく苞>
2013年7月13日、大同心稜の途を、懸命に足を上へ上へと進めるときに度々顔を覗かせた花だ。
高山植物の中でも、僕が早期に名称を覚えた花ゆえ、何処となく愛着がある。
6枚の葉が輪生する茎上に花序をつけているのだが、
書籍を読んでいると、白色4枚の花弁と思いきやそれは、花弁ではなく苞だと記されていた。
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ヤマハゼ(ウルシ科)

2017年12月07日 | 植物
2017年11月29日(水)
『ヤマハゼ』
<ウルシ科>
この[ヤマハゼ]も、[ミヤマガマズミ]や[ゴンズイ]の並びにあり、
名札を付けてくださっていたゆえ、その名称を知ることとなった。
真っ赤に染まっているスマートな長楕円形の葉は特徴的で、
[ウルシ]のようだなと思いつつ書籍を眺めていたら、なんとそれはウルシ科に属していた。
撮影は2005年11月27日、[ほしだ園地]の[やまびこ広場]だ。
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タカネヒゴダイ(高嶺平江帯)

2017年12月06日 | 植物
2017年11月27日(月)
『タカネヒゴダイ』
<高嶺平江帯>
この写真は、2012年9月15日に富士山へ行ったときに撮影したものだ。
山日記に「黄花のアキノキリンソウを見たのは一度だけ、清爽の気溢れる白花のイワツメクサは三度僕の眼前を通り過ぎて行った。
それともう一つ、宝永山荘から直ぐの処にタカネヒゴダイがあったのも忘れてはいない。」と書いている。
この度、僕が撮った写真と図鑑のそれとを参照するなかで、確かにそれだと断定するには何となく心許無い。
[平凡社・日本の野生植物]には、[タカネヒゴダイ]については、極めて僅かしか記載されていない。
しかし、僕が出会った花は[タカネヒゴダイ]しかあり得ないだろうとの結論に至った。
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比良山系縦走・坊村~武奈ヶ岳~朽木栃生(寂寞たる晩秋の山々)

2017年12月03日 | 山野歩
武奈ヶ岳
2017年11月26日(日)
『比良山系縦走』
<坊村~武奈ヶ岳~朽木栃生>
[コースタイム]
◆[坊村]8:48→10:26[夏冬道分岐]→11:16[御殿山]11:27→11:34[ワサビ峠]→(西南稜)→12:18[武奈ヶ岳]
12:42→(北稜)→13:12[細川越]→13:45[釣瓶岳]→14:27[イクワタ峠]→14:56[笹峠道出合]→16:18[朽木栃生]
<寂寞たる晩秋の山々>
御殿山で上着を一枚羽織るまで、御殿山コースの急な道を登り始めて直ぐにダウンと上着を脱ぎ長袖下着1枚で歩く。
西南稜へ入り暫くすると雪が現れた。それは僕にとって今季初めて見る雪で、武奈ヶ岳に着く頃には靴とズボン裾が泥まみれになってしまう。
この御殿山コースの急な上り道は、思っていた以上に僕には辛い道程で、計画よりも40分も余計に時間を費やし武奈ヶ岳到着となった。
360度の展望が楽しめる武奈ヶ岳頂で、ゆったりとした時間を過ごそうと思っていたが、北からの寒風が吹きつけ長居することができない。
岩陰でお昼を済ませ、武奈ヶ岳から北稜を下るが、積雪が多く足下が悪いゆえトレッキングポールをザックより取り出す。
その後も暫くの間、処々でしっかりとした積雪があったが、それは降って間が無いという様子であった。
細川越で初めて脚が攣りシャクヤクカンゾウトウを服用する。
釣瓶岳への上りでまた攣り始めもう一服シャクヤクカンゾウトウを服用するとそれ以降は攣ることはなかった。
脚が攣る原因としてペースオーバーを考えた。
朽木栃生(出町柳行き)の17時11分というバス時刻までに下山しなければならないという思いから、
知らず知らずのうちに速足になっていたのは間違いがなく、それ以降は意識してペースダウンを心掛けた。
花や昆虫は勿論のこと、鳥の声も聴こえない。
樹林帯に入ると風の囁きもなく、武奈ヶ岳以降は人に合うこともなく、晩秋の景観をゆったりと楽しむ。
イクワタ峠を過ぎた辺りからだったろうか、夕刻迫る蛇谷ヶ峰を望むとき、
寂寞たる晩秋の山々に、針葉樹林と広葉樹林、そして紅葉が織りなす美しい山容があった。

打見山と蓬莱山
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