山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

くろんど園地(毛虫と蝶三昧)

2013年05月26日 | 山野逍遥

Sii275

◆撮影:2010年5月15日、くろんど池辺りにて

2013512日(日)

『山野逍遥』

<くろんど園地>

[私市駅]1110→[月ノ輪滝]→1245[すいれん池]13301400[草原広場]1420→[すいれん池]→[月ノ輪滝]→1545[私市駅]

◆所要時間:4時間35

<毛虫と蝶三昧>

往路では一部の急階段を除くと手をつなぐことが殆ど無かったように思うが、帰路ではその逆で、民家が散在する平坦なアスファルトの道であっても私市駅に着くまで、J太郎は僕の手を放そうとはしなかった。それはJ太郎の体調が芳しく無かったことに理由があったのだろうが、J太郎の脳裏中には“抱っこ”という選択肢は無かったようで、ゆっくりではあったが最後まで彼は歩き続けた。

“草原広場”に居るとき「お祖母ちゃんのとこに帰ろ!」と力無く言う。また“草原広場”より“すいれん池”方面へと向かうとき、蚊の鳴くような声で、「お腹が痛い」と言ってお腹を押さえ、「ウンチ」と続けた。「トイレまでもう直ぐやから我慢できる?」と確認して“すいれん池”横のトイレに駆け込んだのだが、その後も体調は戻ることはなかった。そう云えば、私市駅に着く電車中で暫くの間眠ったのだが、もしかすれば私市にやって来るときに既に体調は芳しく無かったのかもしれない。

往路は蝶と毛虫三昧であった。出合った蝶は、クロアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、コミスジ、アオスジアゲハ、アゲハチョウの他、飛翔しているときにはクロアゲハだと思っていた蝶が葉っぱに停まったときに判ったのだが、それは紛れも無くカラスアゲハであったことに僕の精神は高揚し、J太郎は自身が好きだというジャノメチョウ(ひめうらなみじゃのめ?)の舞姿に歓喜の声を上げた。

また、森中は毛虫や幼虫の天国でもあった。様々な大きさや多様な色彩の毛虫や幼虫に出合った。それらは夥しい数で、僕達の眼前に現れたものだけであっても軽く百匹以上に上るのだろう。見えないくらいの細糸にぶら下がり空中を浮遊する姿を森中の其処彼処で見ることになったし、一本の樹木幹に眼をやればそこには必ず十匹以上の毛虫や幼虫が居るという状態が続いた。手摺や地面上にも然り。また、“すいれん池”前の食卓でお昼にしたのだが、ベンチや食卓上を毛虫が這い廻るとう状況が続いた。ところで、もしそれらの幼虫が如何なる成虫になるのかを知っていたなら、僕はより夢中になったのだろうと思われた。そのほか多くの昆虫に出合った。カワトンボ(イトトンボ?)やカタビロオサムシ始め、蜂の仲間や名称の分からない様々な小さな昆虫に出合った森中の4時間あまりの山野逍遥であった。

“すいれん池”西端に位置する鎖場を三度目で初めて完登した。丸太に似せたコンクリート製の階段より鎖場に移るところで、J太郎は諦めようという仕草をするが、「僕が後ろに居るから落ちへんで」と耳元で囁き、鎖を持つ所や持ち方を示してやると難なく上ってしまった。

ところで、帰路元気無くうつむきトボトボと歩くJ太郎を見つつ、もしかすればJ太郎は、僕(祖父さん)ではなく父や母、そして妹と来たいのかもしれないと思った。それは森中で遊ぶ家族連れの姿を見る中で殆どの子供達が両親とやって来ていたからであって、J太郎は傍らに両親が居ないことに某かの悲哀を感じていたのかもしれない。

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くろんど園地・すいれん池辺り(管理棟の書籍数増える)

2013年05月05日 | 山野逍遥

Sii261

◆撮影:2010年5月5日、すいれん池付近にて

2013429日(月) 

『山野逍遥』

<すいれん池>

[私市駅]11351235[月ノ輪滝]→1320[すいれん池]1430→[月ノ輪滝]→1530[私市駅]

◆所要時間:3時間55

<管理棟の書籍数増える>

天気の良い休日に一日家中で過ごすのは遊び盛りのJ太郎にとって可哀想だと思った僕は、J太郎を私市へと連れ出した。仕事の関係で16時ごろには帰宅している必要があったゆえ、今日もまたJ太郎が楽しみにしている“くろんど池”でのボート遊びを叶えることはできなかったのだが、J太郎にとってはそれに勝る多くの昆虫との出会いがあった。また、前回多くの時間を費やした水の流れに葉っぱを浮かべる遊びはすっかり忘れ、様々な昆虫との出会いに夢中になった森中での戯れとなった。

「何かが飛んでる」とJ太郎は再三声を発した。クマバチやミツバチの仲間、そしてハエの仲間なのだろうか、僕達の眼前を小さな様々な虫が飛び交うのだが、勿論のことその名称は分からない。その中に体調1cm余りの毛虫が空中を泳いでいた。それは透き通るような綺麗な薄黄緑色の毛虫で、糸にぶら下がっているのだが、存在する筈の糸は僕の眼では確認できないくらいに至極細いのだろう。それから直ぐのところ、「虫さん居ないかな」「虫さん出ておいで」と言いつつ路傍の一本のコナラの樹皮に眼をやると、これまた美しい色彩の薄緑色体調2cmくらいの二匹の尺取り虫が樹木を懸命に上っている。J太郎も僕も暫くの間、その小気味良い身のこなしに見惚れることになった。

先日よりも多くの蝶に出合った。モンシロチョウ、キチョウ、テングチョウ、アゲハチョウ、コミスジ、そしてジャノメチョウ(コジャノメ)、の六種の蝶が僕達の眼前を舞った。我が家では、昆虫の本を以前より見ていて、いつかのときより「お祖母ちゃんの好きなキチョウ」「お祖父ちゃんの好きなヤマトシジミ」「Jちゃんの好きなジャノメチョウ」ということになっているのだが、初めて出合ったジャノメチョウにJ太郎は如何なる思いを抱いたのだろうか。その他、すばしっこい身のこなしの二匹のトカゲやイトトンボにも出合った。また、“すいれん池”辺で蛙の声を聞いたのだが残念ながら姿を見ることはできなかった。また、タンポポ、八重の山吹、ドウダンツツジ、ミツバツチグリ、スミレなどと、そして終焉を迎えているムラサキケマンが僕達を出迎えてくれた。

すいれん池西側のアスレチックに前回に引き続き挑戦したJ太郎は、やはり上部の鎖場を突破することはできなかったが、特段悔しいという表情をすることなく慎重に後戻りし下りきった。また、“すいれん池”への途中にある階段の左側に石塊を階段状してコンクリートで固めた石の階段があるのだが、これは四つん這いになり巧みに上りきった。

ところで、“すいれん池”横に位置する管理棟の動植物の書籍の数が増えていたのは嬉しい限りであった。昆虫や植物など生き物の書籍が先日までよりかなり充実した様子で短時間ではあったが何冊かの書籍を手に取り楽しんだ。

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